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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0924話
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つ、サラマンダーの後ろを追ってくる。
 それなりの速度は出るみたいだが、それでもやはりVF-29ベースのサラマンダーに比べると、その速度は圧倒的に遅い。それ故に、かなり速度を落としてはいるんだが……それでも向こうにすればかなりの速度という感じらしいな。
 ともあれ、エルフの集落から引き離す事には成功した。後は仕留めるだけだ。
 ファイターのまま飛んでいたサラマンダーは、瞬時にバトロイドへと姿を変える。
 ファイター……飛行機の状態からいきなり人型になったのは炎龍にしても予想外だったのだろう。一瞬何が起きたのか分からないかのように呆気にとられて動きを止め……

「くたばれ」

 その言葉と共に、ガンポッドのトリガーを引く。
 通常のVFであれば弾丸が連続して放たれるところなのだが、生憎とこのサラマンダーはシャドウミラーの技術班によってかなり手を入れられている。当然ガンポッドにしても通常のガンポッドではなく、ヒュッケバインMk-Vの持っているグラビトンライフルを参考にして開発されたグラビトンガンポッドと呼ばれる代物だ。
 その名前の通り、今ではシャドウミラーのお家芸でもある重力波砲をガトリングのようにして撃つグラビトンガトリング砲となっている。
 ビームライフルに対するビームマシンガンの重力波砲バージョンと言えば分かりやすいだろうか。
 バーストモード時にはグラビトン砲としても使用出来るが、ビームバルカンで致命的なダメージを受ける炎龍なのだから、ここで必要なのは一撃の威力よりも手数だ。
 黒く小さい重力波砲が無数に放たれ、その牙を突き立てんと炎龍へと向かって殺到する。
 こちらがグラビトンガンポッドの銃口を向けた時点で炎龍も自らの危機を察知したのか、地上へと降下してこちらの攻撃を回避しようとしたが……その行動は遅きに失していた。
 数十、数百と放たれたグラビトンガトリング砲の速度は炎龍でも回避出来る筈もなく、その殆どが胴体へと命中。そのまま破砕する。
 周辺に血と肉と骨と鱗をぶちまけながら胴体の2割程を無くしてしまった炎龍は、一瞬にして命の灯火が消え失せて地上へと落下していく。
 俺はサラマンダーの中にいたので問題は無かったが、恐らく近くにいた者達……特にエルフの集落の生き残りであれば、その墜落の音と衝撃が伝わっただろう。

「ふぅ。……ドラゴンというのは捨てがたかったが、人の味を覚えたような奴だとな」

 呟き、地上へと降下して改めて炎龍の死体を見聞する。
 サラマンダーよりもかなり大きかった炎龍だが、胴体の2割程をグラビトンガトリング砲によって破壊されている影響か、随分と小さく見える。
 問題はこの炎龍の死体をどうするかだよな。
 勿論持って帰ればレモン率いる技術班はそれなりに喜ぶだろうが……
 そうだな、こ
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