出会い
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…………大きいぞ」
カーディアスとカペルは同時に歩き出したが、カペルの方が僅かながら前に行っていた。その姿を見たカーディアスは、失ってしまった者のことを思い出していた。
(アンナ…………バナージ…………)
密かに持っていたすでに相当な時が経ったその写真を眺め、カーディアスはカペルに追いつくためにその背中を追った。
モビルスーツデッキ
「これが…………俺の機体…………」
カペルはデッキに着いて早々に改造された自身の機体を見上げた。
全身真っ黒なボディ、出力上がりすぎな五つのジェネレーター、サブカラーで黄色のペイント、両腕に並ぶように装着された三本のビームサーベルからなるビームクロー、
バックパックにもビームサーベルが2本配置されている。顔はガンダムタイプであった。
カペルはすぐに設計データを見せてもらった。
武装はビームクロー(ユニコーンにはビームトンファーというのを装着するらしい)、ビーム屈折力場発生装置チャーチグリム、ビームサーベル、ファング・ファンネル、ロング・ブレード・マグナムとあるが、OSを覗くと二つのシステムが見えた。
「N-TD…………?n_i_t_r_o…………?」
サイコミュ的な装備が積まれていることがわかった。後から追ってきたカーディアスにカペルは聞いた。
「なぁ、これって連邦の機体のデータ使ってんだよな?この二つのシステムなんだ?」
「n_i_t_r_oとはこの計画の副産物。オールドタイプにニュータイプ能力を付与するシステムだ」
「はぁ!?んなことできるわけ…………」
だがカペルはハッと思い出した。過去、ハマーン・カーンが造ろうとしていた機体の中にシャンブロという機体があった。あれもサイコミュ的なものを搭載していたはずだが、欠点があったのだ。普通の人間が搭乗し、そのスペックを最大限に発揮した後、その人間は強化人間のように情緒不安定になっていたという。
「…………強化人間にしちまうシステムなんだな。ま、俺には問題ないだろ。強化人間だしな」
「サイコフレームの共鳴現象を調べたくてな…………すまない。勝手に搭載したことは謝ろう」
「じゃあこのもう一つのは?」
「ユニコーンに搭載するはずの物だが、少し違う。ユニコーンのシステムはニュータイプを抹殺する。それゆえのニュータイプ・デストロイヤーなのだ。だが、君の機体に搭載されているシステムは少し違う。ニュータイプ・ディスチャージャーというのがこの機体には搭載されている」
「発動すると?」
「わからん。だが恐らく死ぬことはない」
おいおいマジかよとカペルは思ったものの、内心この機体に乗れることを待ち遠しく感じていた。
「なぁ、余りのフレームと装甲、あ
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