6ホテル攻防戦なの!
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ない
「なのはさん…ティアナには兄がいたのですか?」
「なんで、そう思うのかな?」
「前に俺とキャロが兄妹なのかって話の途中に暗い顔してたんでもしかしたらと思って……」
「その通りだよ、ティアナには執務官志望のお兄さんが、いたんだ…」
やっぱり『いた』のか、自分が『凡人』だと、思っていて思いつめているのかな
「ティアナのお兄さん、ティーダ・ランスター。
当時の階級は一等空尉。所属は首都航空隊。享年二十一歳…」
「かなりのエリートだったんですね…」
「そう。エリートだったから…なんだよね」
いつの間にか来ていたフェイトさんが声のトーンを落としてそう呟く。
「ティーダ一等空尉はとある亡くなった時の任務中、逃走していた違法魔導師に手傷を負わせたんだけど取り逃がしちゃってて…」
「陸士部隊に協力を仰いだお陰でその日のうちに犯人は捕まったそうなんだ。
だけど、その任務のことで心無い上司がひどいコメントをして問題になっちゃったんだ」
「コメントって、なんてです…?」
「犯人を追い詰めたくせに取り逃がすなんて首都航空隊の魔導師としてあるまじき失態だ。
たとえ死んでも取り押さえるべきだった。
しかも行方不明になるなんてどういう事だ。馬鹿者め!ってね…」
「そして、さらにその上司は言ってしまった。
任務を失敗するような役立たずは云々…とかね」
「ティアナはその時、まだ十歳で、たった一人の肉親をなくして、そしてその最後の仕事が無意味で役に立たなかったと言われて、きっとものすごく傷つき苦しみ、悲しんで…」
「ティアナはそれで躍起になっているのよ。
きっと証明したいのよ。
お兄さんの教えてくれた魔法は役立たずじゃないって事を…。
それにティーダさんの体はまだ処置すれば助かる見込みがあった傷の状態で誰かに奪われてしまったらしいのよ」
「そうなのですか…」
兄の為に……強くなろうと……兄の魔法を認めさせようとしているのか、六課の仲間達がエリート過ぎて自分が凡人だと思ってしまっているんだな
「ヤマト?」
このままだと、かなり無茶して、自滅してしまうだろう。
「ヤマト!」
「は、はい!」
俺はなのはさんとフェイトさんに呼ばれているのに気づかないで考え事をしてしまっていた
「どうしたの?」
「すみません、ティアナの事を考えていまして……」
「そう。ヤマト、一つお願いしていい?」
フェイトさんのお願い?何なんだろう
「エリオ、キャロもそうなんだけど、ティアナの事もみてもらっていいかな?」
あれ?それって、なのはさんがお願いする事何じゃあないのかな?まあ、良いけど
「わかりました、できる限りやってみます
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