SEED編 旅立ち
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……“リボルバー・オセロット”」
「はやて、しばらくの間家を空ける」
「へ? サバタ兄ちゃん、どこか行くん?」
「ああ、ミッドチルダに行く用事が出来た」
その事を告げると、ヴォルケンリッターやネロが一瞬ビクッとしてざわついた。確かに闇の書がらみの件だが、別に危険にさらしに行くわけじゃない。
「俺が行く理由は簡単だ。はやての手元に闇の書がある事が、既に管理局に知られている」
『なっ!?』
「と言っても、所在を知っている人間はごく僅かだ。そして俺はそいつらとP・T事件の最中に接触していた」
「そんな前から会っとったん!? なんで教えてくれへんかったん!?」
「まあ、色々あってな。そいつらの事情もついさっき知った所だ。それでこれから闇の書をどう扱うか話す……と言っても、具体的にはこの前決めたように公にはパチモンとして扱われるように、どう動くのか話し合うだけだ。おまえ達に危険は及ばないだろうから、安心して待っていると良い」
「サバタ兄ちゃん……それ、私も行った方が良いんちゃう? ほら、闇の書の主が直々に出向いた方が、色々印象も良くなったりせえへん?」
「主の言う通りだ、それに兄様にだけ危険な橋を渡らせたくない。それに私は本来、闇の書の罪を負うべき存在だ。大人しく待つだけで居たくない……!」
「そうだぜ! 闇の書のバグを何とかしてくれたのは兄ちゃんじゃねぇか! これからは一人でやらずに、あたしらにも協力させてくれよ!」
「兄上殿、私達は騎士です。騎士は主を守るもの、なのにこれでは守られてばかりで全く役目を果たせていない! 今度からは私達にも守らせてくれ!」
「うむ、我らは夜天の守護騎士。名乗るだけのお飾りな戦力では無いのです……!」
「皆と比べてひ弱ですけど、これでも私は騎士です。主のためなら、この命を差し出す覚悟は持っています!」
はやて、ネロ、ヴィータ、シグナム、ザフィーラ、シャマルが意気込みを示して、同行を促して来る。彼女達の言い分は尤もだと思うが、しかし……役目が違う気がする。
「別に戦いをけしかける訳じゃないから、騎士達が来ても意味がない。それにはやてもまだリハビリは途中じゃないか。大袈裟に考えずとも、単に人と会って話して来るだけだぞ? こんなおつかい同然の用事、一人で十分事足りる」
「ですが……!」
「どうしてもと言うなら俺がいない間、騎士達ははやてを守り切れ。そしてはやても、無理せずにリハビリに専念するんだ。それだけで俺としては十分助かる」
『…………』
「……わかった。別にこれで会うのが最後って訳や無いし、帰って来るんなら大丈夫やね。フェイトちゃん達の事も見てくるみたいやし、単純な一人旅ってことな
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