SEED編 旅立ち
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「それでは、なのはVSヴィータ、模擬戦開始!」
はやてが号令をかけ、上空で凄まじい勢いで衝突する両者。シャマルが張った結界の中で、彼女達はたゆまぬ研鑽に明け暮れていた。
そもそもこの模擬戦を行った理由はある日、「もっと強くなりたい」となのはが言った事から始まる。闇の書が覚醒して、俺が内部でナハトと戦っていた影響でヴォルケンリッターが暴走し、なのはが彼女達の相手をしていたのだが、際どい所で相討ちに終わった結果から、なのはは更なる強さを身に付けようと実戦経験を積みたいと頼んできたのだ。
それで彼女の相手には本人が志願した事もあって、ヴィータが務める事になった。ヴィータもヴィータで、暴走した自分たちをなのはが抑えてくれたおかげで、被害がほぼ全く出ずに済んだから、少なからず恩を感じていたらしい。
「それにしてもあの二人、今は対峙しとるけど中々息が合っとるよね。組ませれば良いコンビになるんとちゃう?」
「前衛と後衛と言う意味ではヴィータの立ち位置はフェイトも適しているが、そこは別の問題だ。時と場合が違えば状況も味方も千差万別、故に臨機応変に対応する必要があるからな」
「しかしミッド式の魔導師と、ベルカ式の騎士の組み合わせは基本的に盤石ではあります。攻撃にも防御にも十分な力を発揮できますから」
「ああ、前を騎士が守り、後ろから魔導師が高火力で撃ち抜く。リインフォースの言う通り、確かに安定した戦術が行える。ただ……私も戦いたい!」
「シグナムよ……楽しそうに戦う二人を見て戦意が高揚する気持ちもわからなくはないが、高町なのはの相手は今はヴィータに譲ってやれ」
「そうね。なのはちゃんも連戦は厳しいだろうし、ちゃんと休憩を挟んでからね」
周りからたしなめられた事で、渋々納得するシグナム。これ見よがしに落ち込むが、そんなに戦いたいのなら、俺が相手をしようか? ……魔法は無しの方向で頼むが。
しかし、上空の戦いを見てて思う。なのはは偶に無意識で“エンチャント・ダーク”を使っている時があり、特に魔力と相反するダークマターを砲撃にねじ込んだ、スターライトブレイカー・ダークというヴァナルガンドの破壊光線に匹敵する攻撃にまで発展させた砲撃が切り札となっている。
はっきり言ってこの魔法は、まともに受ければイモータルだろうと耐え切れないと思う。単純な攻撃力ではSLBが上だが、SLB・Dは対魔導師において貫通力や浸透力が桁違いに上昇し、更にエナジーが込められているため、魔力を消滅させる体質のイモータルが相手でも効果的なダメージが通るようになっている。恐らく次元世界と世紀末世界を合わせても最強の攻撃魔法だろう。
「末恐ろしいな……高町家」
「あれ、何気に私も一括りにされてる?」
そういえばいたな、美由希。恭也の代わりとい
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