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ヴォルデモート卿の相棒
クィディッチ
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今や、ハリーは片手だけで箒の柄にぶら下がっている状態だ。

「誰かに呪いをかけられたか……?」
「そんなこたぁない。強力な闇の魔術以外、箒に悪さはできん。チビどもなんぞ、《ニンバス2000》には手出しは出来ん」

クレスの考えをハグリッドが否定すると、ハーマイオニーは突然ハグリッドの双眼鏡をひったくり、ハリーの方ではなく、観客席のほうを気が狂ったように見回した。
それを見てクレスも魔力で視覚を強化して会場を見回すと、向かい側の観客席の真ん中で、ハリーから目を離さず杖を向けて、絶え間なくブツブツ呟いているスネイプが目に止まった。

「っ…! あ、ん、の、野郎……!」
「待ってクレス!」

憤怒の形相を浮かべてクレスが立ち上がろうとするが、寸前でアレクに止められる。

「止めるなアレク! あの野郎、ぶっ飛ばす!」
「仮にも先生なんだよ! そんなことしたらクレスが退学になっちゃう!」
「だったらどうしろって!? このままあいつが叩き落とされるのを黙って見てられるわけねぇだろ!」
「私が代わりに−」
「それこそダメに決まってるだろ!」
「私に任せて。うまくやってみせる!」

口論になるクレスとアレクを仲裁してからハーマイオニーは移動する。ハーマイオニーは観衆を掻き分け、スネイプが立っているスタンドにたどり着く。
途中でクィレルをなぎ倒してしまうがハーマイオニーは歩みを止めず、スネイプの背後に周りマントに魔法で火をつける。しばらくするとスネイプは自分に火がついているのに気づき悲鳴を上げる。
箒のバランスが戻ったと見るや、ハリーは体勢を整え終えた。そしてそのまま急降下し、口から何かを吐き出しながら着地する。

吐き出された物はスニッチ。グリフィンドールの勝利が確定した瞬間だった。












「スネイプだったんだよ」

試合終了後、アレクと別れた後4人はハグリッドの小屋にいた。ロンがハリーとハグリッドに何があったのか説明している。

「僕達見たんだ。ハリーの箒にブツブツ呪いをかけていた。ずっと君から目を離さずにね」
「バカな」

ハグリッドが紅茶を入れながら否定する。ハグリッドはハリーをずっと心配そうに見上げていたので、先ほどのやりとりを聞いていなかったのだ。

「なんでスネイプがそんなことをする必要があるんだ?」
「僕、スネイプについて知ってることがあるんだ。あいつ、ハロウィーンの日、ケルベロスの裏をかこうとして咬まれたんだよ。何かは知らないけど、あの犬が守っているものを先生が盗もうとしたんじゃないかと思うんだ」

ハリーの考えを述べると、ハグリッドは動揺のあまり手に持ったティーポットを取り落とす。

「なんでフラッフィーを知ってるんだ?」
「フラッフ
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