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ヴォルデモート卿の相棒
クィディッチ
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孤立してないか心配だったんだ。多分だけど、もし孤立しても私を悲しませないために黙ってるでしょ? クレスったら、昔から不器用なんだから」
「……そいつは心配させて悪かったな。で、確認結果はどうなんだ?」

ややばつが悪そうに聞くクレスに、アレクはにっこり微笑んで答える。

「大丈夫そうで安心したよ♪……だけど友達の応援はしっかりしなきゃダメだからねっ!」
「……どうやら是が非でも帰してはくれないみてぇだな、仕方ない」

やれやれと肩をすくめた後、クレスは席に腰を下ろす。
その様子を見ていたロンとハーマイオニーは顔を近づけひそひそと話す。

「すごかったねアレク……あのクレスを丸め込んじゃったよ」
「というか、アレクへの対応だけ露骨に違うわね。大切にされてる感じが凄く伝わってくるわ」
「同じような関係のゴズホークとは、結構な頻度で喧嘩してるらしいのにな」








グリフィンドールとスリザリンの試合が始まった。選手
達は鬼気迫る攻防を繰り広げ、序盤はグリフィンドールが一歩リードした。グリフィンドールの大歓声が寒空いっぱいに広がって、スリザリン側からは野次と溜め息が上がった。

「ちょいと詰めてくれや」
「ハグリッド!」

ロン達4人は席を詰めて、ハグリッドが一緒に座れるように広く場所を空けた。

「俺も小屋から見ておったんだが……やっぱり、観客の中で見るのとはまた違うんでな。スニッチはまだ現われんか、え?」

スニッチとは、ハリーのポジションであるシーカーが追いかける、金色の小さなボールだ。これをキャッチすれば150点もの点数が加えられ、試合が終了する。
ちなみに、スニッチ以外では10点ずつしか点が入らないので、だいたいこれをキャッチした方のチームが勝つ。

「まだだよ。今のところハリーはあんまりすることがないよ」ロンが答えた。
「トラブルに巻き込まれんようにしておるんだろうが。それだけでもええ。後でどうしたって攻撃されるからな」

その後は一進一退の攻防が続く。
そんな中、ハリーがスニッチを見つけキャッチに向かうも、スリザリンチームのキャプテン、マーカス・フリントが明らかな反則をしてハリーの邪魔をし、スニッチを見失ってしまう。グリフィンドールからはブーイングが、スリザリンからは歓声が沸き上がる。
その後スリザリンが盛り返し、グリフィンドールは点数を詰められる。

「一体ハリーは何をしとるんだ」

双眼鏡でハリーを見ていたハグリッドがブツブツ言いました。先ほどからぐらりと箒が揺れたように不安定な動きをしたかと思うと、空中をジグザグに飛んだり、箒から振り落とされそうになっている。
競技場の全員が息を飲む。箒はさらに荒々しく揺れ、いまにもハリーを振り飛ばしそうになった。
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