大人の事情と祭り(ルパン三世2nd/名探偵コナン/オリキャラ)
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の方にお会いしたいので、案内をしてもらおうかと」
同業者、それは誰のことかすぐに理解した恋也はすぐに「YES」と言える訳もないので、暫し間を置いてから「……俺の正面に来たら案内してやる」と述べた。
キザな男といってもまだ高校生の黒羽快斗通称「怪盗キッド」は、クスリと笑みを浮かべトランプ銃を仕舞い、恋也の目の前に姿を現した。
その姿は普段目にする姿ではなく、地味なパーカーとスラックスなのだがこの場で普段の格好をするのは、変に悪目立ちをするだろう。
仕事をしているわけではないので格好を変えたのだろうと恋也は予測し、快斗を見つめる。
「『同業者』って言ってたな。見てたのか?」
同業者、字の如く同じ業界の者。
アニメ関連ならアニメの同業者、芸能界関連なら芸能界の同業者、恋也の目の前に居るのは『怪盗』。
怪盗の同業者など、1人しか存在しない。
恋也の問いに怪盗キッドは肩を竦め、「えぇ。まぁ。あのお方が日本にいらっしゃると小耳に挟んだもので、一度お会いしたいと思いまして」と笑みを浮かべ答えた。
完全に見られていたという事だ。
見ていたが姿を現さなかった原因は2つある。
1つは江戸川コナンがいるという事。
2つは次元大介がいるという事。
探偵とガンマンが居られると幾ら怪盗でも、撃たれて死にはしたくないし、捕まえられたくないという思いがある。
その為、誰かが1人になるのを待っていたのだろうと単純な推測が立てられる。
「……まぁ、会ったところで気に入ってくれるかはどうかは知らないけどな」
ついて来い、恋也は片手を上げて怪盗キッドの目の前を通り過ぎた。
距離的にはまだ距離がある為、コナンにもルパンにも次元にも世良にも、キッドの事は知られていないだろう。
だがしかし、急に知り合いにあったなど言える訳も無いので、どう言い訳をするかと考えながら休憩所に歩みを進めていくのだが。
**
同時刻。
「おいガキンチョ……」
「何、ルパンおじさん」
「いい加減そのタコこっち向けるの止めろ!」
休憩所にある木製で出来たイスに腰掛けるも、次元から例のあのタコを貸してもらい、ルパンの目の前に突き出しているコナンの姿があった。
端から見れば子供がぬいぐるみを渡しているようにも見えるのだが、コナンにしてみればただの『嫌がらせ』である。
「僕も預けられたイカを向けてみても良いか?」
コナンとルパンのやり取りに世良が食いつく。
大人を苛める子供の姿が、休憩所では他の客に暇つぶしとして面白い図として、記憶に残っていた。
次元に助けを求めようと、喫煙コーナーと手書きで書かれた看板の下に行っている次元
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