大人の事情と祭り(ルパン三世2nd/名探偵コナン/オリキャラ)
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で、少し離れたところで見物しようと距離を取り、銃の引き金を引かれる時を待つ。
チャンスは一度、失敗すれば苦手な食べ物が待っている。
目を閉じて、得意のワルサーでもコンバットマグナムでもない銃を握り、気配だけで獲物の場所を確認して、一切の迷いも無く、引き金を引く。
――バァン。
祭り会場の射的屋の近くで銃声が鳴る。
確かに2人が発砲したのは同時だった。
その同時さは良かったが、目を開けてみた光景は何とも言えない光景そのものだった。
ルパンの目には狙っていた赤猫、次元の目には同じく狙っていた黒猫、そのどちらもが倒れることなく台の上で座っている。
「……あれぇ、もしかして……」
ルパンが赤猫を指差しながら、次元に向き苦笑いを浮かべる。
次元は被っているボルサリーノを押さえ、射的屋に背を向ける。
間単に言うと、どちらも獲物に当たらなかった。
「2人とも罰ゲーム受けるの?」
ルパンの問いに恋也が笑いそれを答えにした。
**
「この辺りのはずなんだけど……」
「見えないね。場所を伝え忘れたとかじゃないのか?」
ボーイッシュな子が眼鏡をかけた子供に尋ねる。
2人とも格好は洋服だ。
ボーイッシュでぱっと見は少年を思わせる少女――世良真純は帝丹高校の青を基調と制服を身に纏い、片手にスクール鞄を持って、男らしく待ち合わせ場所の【赤い鳥居】の前に立っていた。
眼鏡をかけた子供――江戸川コナンは青いブレザーに赤の蝶ネクタイ、灰色の短パンを穿いていた。
祭りなのだから浴衣を着れば良いのに、という事も毛利蘭から言われているのだが、それだと待ち合わせの時間まで間に合うかは分からない状態だったので、2人は制服といつもの服で来た。
「確かに【赤い鳥居】に行くって言ってたんだけどなぁ……」
可笑しいな、という笑みをコナンは浮かべた。
時刻は午後7時。
待ち合わせの時間はとっくに過ぎていると言うのに、未だに現れない3人の姿をキョロキョロと辺りを見渡して捜している。
もう待ち合わせの時間から10分は経過しているのだが、来る気配がないのでコナンはスマホを取り出して、恋也に電話をした。
3コールで電話に出た恋也の声を聞いて、辺りがざわついている事からもうこの場所には来ているのだろと予想した。
「あ、もしもし? 僕だけど」
『あぁ。コナン君、すぐそっち行くから少しだけ待ってて』
「うん。分かった。場所分かる? うん、分かった。10分経っても来なかったらまた連絡したら良いんだね」
バイバイ、と子供のように言ってから電話を切った。
もうこの場所には来ているのだが、【赤い鳥居】が見つから
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