第3章 新たなる好敵手
第16話 決意する2人
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璃沙もお前達と戦う事になるな」
「ほう、それは楽しみだ。来週はよろしく頼むぞ、神原」
「ええ、よろしくね。……咲峰君、だったかしら?ごめんなさい、私、昨日名乗ってなかったわね」
「気にするな。昨日のは俺とあいつらが、遊雅に一方的に絡んで行っただけだ。どちらかと言えば、礼を失していたのは俺達の方だからな」
お互いに一通り挨拶を交わして、4人は雑談に興じ始める。
その合間に、亜璃沙以外の3人は目当ての望遠鏡を覗きこんで、その景色を楽しんだりもしていた。
そして間もなく、お互いの教師陣から集合の合図がかかる。
「おっと、そろそろ時間のようだな。では、来週の練習試合、楽しみにしているぞ」
「おう。次は負けねーぜ!」
2人の少年は挑戦状を叩き付け合い――
「もう少し話したかったね」
「そうね……」
「仕方ないね、それじゃ、また今度遊ぼうよ!」
「ええ、楽しみにしているわ」
2人の少女は名残惜しそうに、それぞれの陣営へ戻って行った。
その後、翔竜高校1年生は、壮大な山々の景色を背景に集合写真を撮影した。
山を降りて宿で昼食をとった後、総勢およそ60人の生徒達は、来た時と同じバスに乗り込む。
明らかに疲れが顔に出ている生徒もいたが、ほぼ全員、総じて満足そうな表情を浮かべながら、生徒達はバスに揺られていた。
帰路についてまで楽しそうな生徒達を乗せたまま、バスは翔竜高校へ向けて走り続ける。
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