第2巻
イギリス本部長と亜鐘学園理事長との密談
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うし、これについてはCB側のランク付けとなるけどね。そんな相手よりも確かシズノって言ったけ?君の妹が実は優れた《救世主》だと考えれば辻褄が合う』
エドワードは相変わらず気さくだったけど、CB側からのランク付けは階級に値する事を知っている。織斑総司令官や零社長兼CEOも頭脳や戦闘面に関しては、ランクSSSだと見ているからだ。巨大グループの社長だったとしても、戦闘は実はかなり出来る方だと噂で聞いた事があるエドワード。先入観の違いにより、神皇帝は強いという思い込みをしていたから身内の妹を侮っていた事になる。
『キミは自分への評価も妥協しない所がありそうだけど、身内への点数付けも辛すぎるんじゃないかな?だからこそウルシバラの人間は、有能な人間が多いのかもだけれどね』
『・・・・灰村諸葉は本当に、手が付けられないぐらい強かった訳ですな』
企みがご破算になった隠しがたいものを隠すのが精一杯であったが、ランクSSSとランクSでは実力は違いすぎる事も明らかとなった。そしてランクA相当であれば、諸葉と静乃ともう一人で力合せてその手前のレベルだと言う。
『正直ランクSSS相当の《救世主》がいるというのは知らないだけで、ホントは神皇帝という事だけで三人いる事実だけが残る。モロハをランクSに認定されても、アンドウが反論を言うだろう。彼はゼロ様ととても親密だと聞いているし、ランクSは六人だけいるというのは白騎士機関だけの事。CBにはランクSに相当する実力者が数百人いると聞いているから、モロハよりも君の妹ならランクAの実力を持っていると証明出来ると思う』
エドワードが苦笑しつつも、灰村諸葉の実力は未知数であり同じ神皇帝の織斑一真や零達也ぐらいの力を持っていて、CB側にはランクS相当の実力者が数百人いると世間が知れば、白騎士機関は面目丸潰れである。そればかりか、蒼い翼やCBに信頼を寄せてしまうぐらいの民衆からの眼を持っている。実の妹が黒魔だった事とそれ程優秀だったとは嬉しい誤算ではあった。
『白騎士機関として面目は潰したくないからさ、ボクのお願いを聞いてくれないかい。タダノリ?』
『と、言いますと?』
『キミの妹を英国に留学させるつもりはない?』
ざっくりと切り出されて、理事長はこれまた驚きを表情に出さないようにしていた。と同時に慎重な態度で取り、すぐには答えを出さないようにする。イギリスにも《救世主》育成校があり、サーはそこへ妹を招きたいと言う。しかしあちらは亜鐘学園よりレベルが低く、行かせるメリットがないように思える。
『タダノリも知っていると思うが、イギリス本国は優秀な《闇術の使い手》が乏しく困っているんだ。だから将来有望なシズノなら、是非にも招きたい
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