四十三話:Are you prepared to destroy the world for the sake of a girl?
[1/16]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
分世界の存在を知り、分史対策室のエージェントとなったルドガーの元にヴェルから分史世界探知の知らせが入り、ルドガーは若干の緊張感を漂わせながらクランスピア社へと向かう。そしてクランスピア社内に入った所で何故かジュード達がルドガーとエルの元へとやってきた。そんなジュード達にルドガーが不思議がって来た理由を尋ねると、ジュード達はルドガーの分史世界破壊に同行させて貰う為に頼みに来たのだと言う。
『これ以上巻き込むわけにはいかない……』
そんなジュード達に対してルドガーはみんなはみんなでやらないといけないことがあると思って断ろうとするがそんなルドガーに対してジュードが首を振って口を開く。
『巻き込まれるんじゃないよ。分史世界が、源霊匣の障害で、この世界を危険にさらすものなら……僕は、この世界を守りたい。そのためにルドガーの力を貸してほしいんだ』
『ジュード…みんな……ありがとう』
ルドガーはジュード達の揺るがない決意を見てここで断るのは無粋だと感じてジュードと握手をする。そんな様子に今までルドガーの不幸を見続けて来た黒歌達はルドガーの周りに良い仲間がいてくれてよかったと過去にも関わらず思わず涙ぐんでしまう。そんな様子にヴェルも機密を守るという制約を課し、ジュード達の同行を許可し、任務の説明へと入る。
『分史対策エージェントの任務は、分史世界に侵入し、時歪の因子を破壊することです。時歪の因子は分史世界を形成する要。通常、“何ものか”に擬態しています。』
『“何ものか”の手掛かりは?』
手掛かりが分からないことには探すのにも一苦労な為、アルヴィンがてっとり早く見つけられるように最低限の情報をヴェルに求める。
『時歪の因子である可能性が高いのは、正史世界と『最も異なっているもの』です。物質だけでなく、人に憑りついている場合もありますので、ご注意を』
その説明に対してルドガーは軽く頷く。今までルドガーが壊してきた時歪の因子は二人が人間、しかも片方は兄なのでそういった事もあるという覚悟はある程度できていた。
その後、ヴェルからGHSに分史世界の座標を受け取ると、人目のない所に移動し、ルドガーがGHSの座標を頭の中でイメージして分史世界への侵入点を繋げ、初めて自分の意志で分史世界へと行くことに成功した。そしてルドガーが目を開けてみると場所はトリグラフ中央駅だった。そこにヴェルから電話が入る。
分史世界であるにもかかわらず電話がつながることに驚く一同だったが骸殻の力を利用したというヴェルの説明に一応は納得する。そしてヴェルから、時歪の因子は骸殻能力者が接近す
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ