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ルドガーinD×D (改)
四十三話:Are you prepared to destroy the world for the sake of a girl?
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居ない! 一人で寂しくて泣いているかもしれない。もしかしたら怪我をしているかもしれない。お腹を空かせているかもしれない。エル、エル、エル!』


エルがいないことにパニック状態になって慌てまくるルドガー。
そんなルドガーを落ち着かせるべく必死にジュードが声を掛ける。


『お、落ち着いてルドガー。エルも近くに飛ばされているはずだし、アルヴィンもついているから大丈夫だよ。麓にニ・アケリアって村があるから僕達もそこに向かえば会えるはずだよ』

『エルゥゥゥゥウウッ!』

『ちょっ! ルドガー!?』


ジュードの麓の村に行けばエルと会えるという言葉を聞くや否や走り始めるルドガー。そんなルドガーにレイアが慌てて声をかけるがルドガーは聞きもせずに猛然とダッシュしていく。そんなルドガーを追いかける感覚でジュード達もニ・アケリアへと走り出すのだった。これが後のエルコンの始まりだとは誰も知らずに。


「なるほど、これが親馬鹿というやつか」

「男の子でも女の子でもどっちでも俺達の子どもなんだから可愛いだなんて……にゃふふふ」

「……すいません。……一発殴って姉様をトリップから引きずり戻しますんで先輩達は気にしないで下さい」


ゼノヴィアの親馬鹿という言葉に自分達の将来を想像して思わずニヤけて意識が飛ぶ黒歌を小猫がどこかに引きずって行くのをイッセー達は黙って見ている事しか出来なかった。その間にも場面はルドガーが走っているために目まぐるしく変わっていく。

道中、魔物の群れに襲われたルドガーは一刻も早くエルに会うために骸殻を使って一掃しようとするが、何故か骸殻が発動せずに驚いて仲間たち諸共、固まってしまう。その隙を野生の魔物が逃すはずもなくルドガーは万事休すかと思われたが―――


『ぼさっとしないで!』


そこに突然、金色の髪をたなびかせ、ルビーの様な目を輝かせた一人の女性が現れる。女性は魔物を次々と斬り捨てていき、最後に精霊術でルドガーの後方にいた魔物を消し飛ばしてしまった。


『この辺りは、私達の聖域よ。部外者は立ち去りなさい』

『待って!』


ジュードの呼び止める声も聞かずに女性はそのままニ・アケリアのある方へと歩き去ってしまう。状況の分からないルドガーだったがエリーゼ達の話から彼女は正史世界でジュード達の仲間であったミラの分史世界の存在だと聞かされる。その事にも、骸殻が使えなくなったことにも色々と思う事があったが取りあえずルドガーはエルに会うために二・アケリアに急ぐのだった。


「どうして、ルドガーさんは骸殻が使えなくなってしまったのでしょうか?」

「さあな、エネルギー不足とかそんなのじゃねえのか?」


ルフェイの呟きに美候がそう返すが、ビズリーはそん
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