四十三話:Are you prepared to destroy the world for the sake of a girl?
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スと戦い、黒歌達が確実に相手の動きを止めるぐらいの攻撃を与えられただろうと思うほど攻撃をルドガー達は与えたのだが―――
『……汚れてしまったな』
クロノスは傷一つない姿で、気だるそうに左肩についた汚れを払うだけであった。そのことに黒歌達も驚きの声を上げてしまう。
「なんなの、あれ……まるでダメージを負っていないなんて」
「……どんな体をしていたらあれだけ受けて無傷でいられるんですか」
リアスと小猫がクロノスの圧倒的な強さの前に戦いていると、クロノスは軽く首を鳴らすと、ルドガー達に向けてレイザーのような術を放った。そのことに避けられないと判断したルドガーは目を瞑って来るべきに衝撃に備えるがいつまでたっても衝撃は来ない。その事を不思議に思ったルドガーが目を開けるとそこにはルドガーがこの世界で最も安心できる居場所である大きな背中が目に入った。
『兄さん!?』
『時計を! お前の!』
骸殻に変身してルドガーをその身を挺して守っているユリウスであったが、クロノスの圧倒的な力の前に押され始めている。そこでユリウスは振り向いてルドガーの時計を求める。そのことに少し迷ったルドガーだったが、兄の言う事を聞けば大丈夫だという本能的な考えから時計を差し出す。
『ぐっ……うおおおっ!』
ユリウスがルドガーの差し出された腕を掴むと、強烈な光がユリウスを包み込んでいき、そこから現れたユリウスはクロノスの術を弾き返す。
「あれは……骸殻が変わっています」
朱乃の言う通りにユリウスの骸殻は当初のハーフ骸殻からスリークォーター骸殻に変身を遂げていたのだ。その事に朱乃は、骸殻は時計を複数使用すれば力が上がるのではないかと考えるがまだ確証はない。
『ルドガー!』
ユリウスはルドガーの手を引いて、弾き返したクロノスの術から生まれた空間の歪みへと飛び込んでいく。それに気づいたアルヴィンもエルを抱えてルドガー達の後を追うように歪みに飛び込み、ローエンとエリーゼもそれに続く。
『ルルも!』
『『わかってる!』』
『ナァ〜〜〜!』
最後にその重量の為に二人がかりでルルを掴んだジュードとレイアが歪みに飛び込みクロノスから逃れることに成功した。そこで、また場面は移り変わる。
時空の歪みから飛ばされたルドガーはエレンピオスとは違うリーゼ・マクシアの緑あふれる景色の中にある、社の境内らしき場所に倒れていた。そこで意識が戻ったルドガーが辺りを見渡してみるがそこにはジュードとレイア、そしてエリーゼとティポしかおらず。エルとユリウス、ローエンとアルヴィンの姿は見当たらなかった。
『ジュ、ジュード! 大変だ! エ、エ、エ、エルが
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