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チート戦艦の非常識な鎮守府生活
11.MINAGOROSE☆
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裁の許可を」
ダメだ。提督は焦っている。おもにギッチギチに鋼鉄のワイヤーで縛られ、大量の血液を付けた衰弱した私が原因だろう。ちょっと罪悪感が...
「一部艦娘を保護しましたが、あのトラック泊地第四鎮守府はクロです。わざわざこの子を出してまで確認しました」
「ハッハッハッ!!やはり君は面白い!良いだろう。好きにしたまえ。憲兵隊を送るも良し。
君が直々に乗り込んで射殺するも良し、乗っ取っても構わん。が、君の部下の艦娘の処分は別だ」
「.......残念だが大将殿。私達は捕まらないようだ」
機関始動!最大まで引き上げる。そしてワイヤーを引きちぎり提督まで走り、伏せさせる。
同時に下に待機させていた主翼を90度反時計回りに回転させてホバリングしていたF-105を上昇させ、機関砲で掃射し、ガラスを叩き割る。そしてすぐに離脱させ、ブラックホークを寄せる。
私は提督の手を掴み飛び乗る。ふふふ...土壇場だったが、間に合った。
私はあのままだと色んな意味で死ぬだろう。
船体は解体され、欲しい武装は貴族様が勝手に抜き取り、使い方分からず己の無能さを否定し、欠陥品という烙印を押し、私は......どうなるのだろうな?モルモットかもしれないが、ならないから大丈夫だ。それをした時がこの世界の終焉だ。

さて船体のスクリューが最大で逆回転し、素早く後進してゆく。
煙幕が大量に張られ、艦内の憲兵隊はお帰り願った。黄泉の国に。
ホバリングしたF-105が適当に機銃で撹乱し、私達を乗せたブラックホークは甲板に着陸。
素早く格納され、F-105を回収し、すぐにトンズラする。

ー格納庫内ー
「大丈夫...なの?アメストリア?」
「む?大丈夫だぞ?」
実は無理ですハイ。出血がヤバイです。
提督にはすぐに艦長室に戻ってもらい、第一艦橋に転移。
椅子に座り込み、力を抜く。背もたれにもたれ掛かり、最後の仕事をする。
「リバンデヒ、カイクル、出航だ。母港に帰港する」
『了解したわ。大丈夫?』
「大して問題は無い。』
いいえあります。現に意識が朦朧としています。
妖精さんに指揮権を一時的に譲渡し、私は意識を手放す。




あ、この後だが、心配したリバンデヒが転移してきて椅子にもたれ掛かり意識を失っている私を見つけたらしく、医務室に運ばれ、機関室が修理された。
横須賀だが、世界最強(笑)の防衛システムが全滅し、当分は艦娘の警備のもと復興。
大将は気に入ったらしいが。出来ればまたお呼ばれはされたくないなぁ...
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