9.と言う事で御披露目
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じられないんだろうね。
そしてアメストリアは悠々と接近すると全ての主砲を起動し、毎発で演習弾を放ってゆく。
加賀とかの航空隊がまだ残っているけどアメストリアの艦橋群にびっしりと設置された30mm機関連装砲の空が見えなくなるほどの濃密な弾幕により全機が一秒以内に墜落。
ん?ミサイルは使ってないし、結界?も使ってないみたいだね。
「何なのだ...あの戦艦は大きすぎるぞ...」
あ、座礁する危険性無いかな?アメストリア途轍もなく重いから底が深い海でしか航行出来ないはずだけど。あ、座礁した。けど岩ごと粉砕し何もなかったかのように航行し
桟橋に着く頃には5ノットに減速。100mの高さを誇る艦首の一部が接岸し、左側と後方の錨が投錨される。そして艦首甲板から巫女服のアメストリアが飛び降りてきて軽やかな足取りで着地。
「アメストリア、只今到着した。」
「ん。お待たせ。近江大佐。こちらの艦娘がこの戦艦アメストリアの艦娘です」
「......規格外過ぎてなんとも言えないな...こ、この船の大きさは?」
「全長4650m、全幅730mです大佐殿」
「よ、四千...これは一隻だけかね?」
「...お答え兼ねます」
「.......まぁ何んせよ素晴らしい戦力ではないかね。」
「はい。彼女に協力の意思があれば」
さて、御披露目の効果は上々だね。隻数も誤魔化したし。
提督達も目を見張っている。技術に関しての関心が高いようだ。ここは優秀はですが多いな........一部を除き。
「(提督、あの豚がいないが?)」
「(うん?...そうだね)」
そういえばあの豚がいない。
演習だから一切艦娘達は轟沈していないけど、船体は凹んでいる。機関室に当たる部分。第一艦橋、主砲と。完全に狙っているよね。アメストリアって主砲の正確性には眼を見張るものがあったけど...
大和でさえ水偵を飛ばさないと当てれないのに?ても以前目標の座標、ミリ単位の瞬間調整、それを可能とする瞬間演算装置があるって言ってたし...
「そういえば大崎中佐は何方に?」
「分からないな...おそらくまだ大和の船内だと思うが...」
「キサマァァァァァァア!ガキの分際でぇ!」
アメストリアが素早くホルスターから銃を抜き取るが、手で制する。
「アメストリア、ダメだ」
「何故?」
「僕はしっかりと申したはずです。最終兵器と。」
酷いものだったよ。直々の指揮を執るとああなるんだろうね。憐れだ。艦娘が。
「今に見ていろ!必ず潰してやる!!」
大股で歩いて行ってしまった。
大和は随分と疲れておりこちらに助けてと言わんばかりの目線を向けてくるし、悲しい表情には何処か怖れも混ざっており、青白くなっていたけど、それでさらに目立つ右の頬が赤くなっているのが強い印象だった。
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