9.と言う事で御披露目
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界に入らないように立ち回る。あれは艦娘をただの兵器と見ているようだけど、艦娘達はあくまで協力してくれているだけだからね?いざとなれば反旗を翻す諸刃の剣なんだよ?
「利根。臨時の旗艦とする。少し待っていてね」
「了解じゃ...すごいの...じゃがアメストリアを見るとどうも迫力に欠けるの...」
「うん。百隻を超えているけどアメストリアを見るとね...」
「さて、これより第142回トラック泊地合同演習会議を始める」
そう切り出したのはトラック泊地で一番長く着任している近江大佐。この人がトラック泊地を最初に開拓し、ここまで作り上げた最大の功労者で、経験は豊富で新入りをいつも気にかけてくれるかなり優秀な方だね。貫禄がある。
そして各々自己紹介を済ませて行く。中佐、少佐、大尉、少佐...
大佐は近江大佐のみだね。
「私がこのトラック泊地で一番の戦果を挙げる大崎様だ!よく覚えておけ!特にそこの小屋提督!」
まずは自分を様付けしてる時点でダメだよね。大本営にお父さんが居て、血筋がいいからといっていばり散らして言い訳じゃないし、家の名を穢す事になるけど。馬鹿だね。
ほら、秘書艦の大和も大分嫌そうにしているし、他の提督も少し顔を顰めている。
「...では会議を始めよう。今回有志諸君によって132隻の艦娘達が集まっている。よって66隻ずつに分け、紅白戦や艦隊行動、射撃訓練をしようと思うのだが、どうかね?」
「少し待て!まずはあの新入りの実力を図ろうと思うのだがなぁ?」
毎回イラっとくるなぁ...アメストリア呼んどいて正解だね。少し挑発に乗ろうか。
「分かりました。では試しにお手合わせでもどうです?なんなら1対132でもよろしいですが」
アメストリアならこれくらい楽勝だろう。
「何だと!?こっちには大和、武蔵、長門、陸奥がいるんだぞ?おたくは駆逐に重巡、軽空母しかいないじゃあないかぁ?」
「大丈夫ですよ。我が鎮守府には今まで必死に隠匿してきた最終兵器がいますから」
そういうと周りの提督達がザワザワとし始めた。信じていないのだろう。
「本当...いや、正気かね寺塚君」
「えぇ。本当ですとも。おそらくあの子を相手するには全世界が手を組み、核を一斉発射してもビクともしない艦ですから」
「それは...大和かね?」
「いえ、見てのお楽しみということで。電、全艦に通達。凱旋の道を艦開けて」
「り、了解なのです!」
一気にどよめく。まぁ、百隻を超える艦娘をと相手取る艦娘なんて聞いたことがないからね。
しかし僕は確信している。あの子は世界最強だ。この世にはいてはならないほどに強い。
「では近江大佐、桟橋の方へ移動を。」
「う、うむ」
「アメストリア、聞こえているかな?」
『こちらアメストリア。よく聞こえている。そして全て把握した』
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