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チート戦艦の非常識な鎮守府生活
7.大変な三姉妹
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体を隠しながらカイクルが来た。明らかに後者の方が正解だろう。
しかしカイクルも劣らず引き締まっており、体型が良い。私は、もと男だが、もう薄れつつある。
「姉さん隣失礼する」
「あぁ」
カイクルが隣に入ってくる。リバンデヒはというと湯船で身体をめいいっぱい伸ばし、惜しげもなく身体を晒している。この子私のこと以外には注意というか考えが回らないのか?
「リバンデヒ、カイクル」
「何〜?」「何だ?」
「私達はここの所属だが、本来は?」
「アメストリア海軍第一艦隊、だろうな」
「そうだ」
「でも何で私達はこんな世界に来ちゃったんだろうねえ〜...まぁ、海をまた滑れるから良いけど」
「たった一両の戦車にな」
「あぁ。あれはキツかった。姉さんだけでもと庇ったが、あのあと自沈したな?」
「...すまない。艦長が自決したんだ。」
ある時、2000隻の第一艦隊、つまりガチの主力が壊滅した。たった一両の戦車に。
次々と成す術なく沈んで行き、気づけばたった三隻。
アメストリア型戦艦一番艦アメストリア
アメストリア型戦艦二番艦リバンデヒ
アメストリア型戦艦三番艦カイクル
たったこれだけだ。直庵機もゼロ。リバンデヒは大破炎上し、カイクルは主力が二基吹き飛び一基は稼働せず。私ことアメストリアは主砲全ロスト。全て動かない。レーダーが潰され、正確な射撃が不可能になったからだ。
そしてリバンデヒはアメストリアを庇い真っ二つに割れ轟沈。
カイクルは生き残っている二基を動かし反撃。しかし奮戦虚しく轟沈。
アメストリアは決死の思いで何とか超大型艦艇輸送艦に到着し、着岸。しかし兵士がいなくなった夜、密かに艦長が甲板で自決。自我を持っていたアメストリアは自らを動かし、主砲を誘爆。無限装填装置の砲弾に誘爆し、大爆発を起こし三つに己を裂きながら静かに自沈した。
「お前達は提督に忠誠を誓っているか?」
「いや。姉さんとアメストリア國大統領、アメストリア十一武神のみだ」
「私も〜」
「ふっ...ありがとう」
「私達は姉さんの盾であり矛だ。当たり前だ。」

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