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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
空白期 中学編 10 「迫り来る夏」
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で問いかけてくるシュテルに、私は肯定の笑みを返す。
 昔から何度も間違われるほど似ている間柄だけに、今も背丈や体型は酷似している。多分私に合う水着はレヴィにも合うだろう。とはいえ、私と彼女では似合う色などに違いはあるだろう。そこはシュテル達に任せるしかない。

「それと聞いておきたいのですが、海水浴などには皆で行くつもりとお考えですか?」
「可能な限りはそうするであろう。意図的に誰かを仲間外れにしようとする者はおらぬであろうからな」
「ふむ……では真剣に選ばなければなりませんね。ショウを悩殺できる水着を」

 凛とした顔で発せられた言葉に私とディアーチェは一瞬呆気に取られ、理解するのと同時に顔を真っ赤に染めた。

「なな何を言っておるのだ貴様は!?」
「そ、そうだよ。べべ別にショ、ショウに見せるために買うわけじゃないから!?」
「だ、大体なぜそこであやつが出てくるのだ!?」
「なぜ? ディアーチェが言ったではありませんか、遊びに行くときは可能な限り皆で行くと。ならばショウも含まれるはず。殿方の目があるわけですから、我々は女を魅せるために最大限の努力をするべきではないのですか?」

 い、言ってることは分かるけど、私は学校以外でスクール水着を着るつもりはないんだけど。学校以外のプールや海水浴場でスクール水着じゃ浮きそうで恥ずかしいし。それは多分ディアーチェも一緒だと思う。
 うぅ……ショウに見られるかと思うと恥ずかしくなってきた。水着姿は今までに何度も見られてるけど、小学生のときはワンピース型みたいなのだったし。アリサ達はビキニみたいな感じにするって言ってたから、私もそっちにしようかと思ってたけど……見られると思うと恥ずかしくて死にそうだよ!

「あなた方は何を今更照れているのですか。分かっていたことでしょうに」
「改めて言われれば恥ずかしくもなるわ! そもそも、なぜ貴様はそんなに平気そうなのだ。見られることに抵抗はないのか!」
「そんなの……あるに決まっているではないですか」

 ほんのり頬を赤らめて視線を逸らすシュテルは、正直に言って可愛く思えた。普段あまり感情を出さないだけに破壊力抜群である。

「ただでさえ、私はあなた方に比べて私服姿を見られる回数が少ないのです。水着ともなれば恥ずかしいに決まっています」
「ならばなぜ先ほどのようなことを言うのだ」
「私も昔と違って年頃の女の子ですから。異性からの目は気にします。それに、可愛く見られることに越したことはないでしょう」

 そう言われてしまうと、大抵の女子が思うことだけに私やディアーチェは何も言えなくなってしまう。
 シュテルの言ってることは最もだけど……私は別に誰からでも可愛く見られなくてもいいかな。ひとりにだけそう見てもらえれば……何考えちゃって
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