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ヴォルデモート卿の相棒
トロール襲来
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かったのは運が良かった。寮に居るべきあなた達が、どうしてここに居るんですか?」
「まあ、成り行きっす」

マクゴナガル先生はクレスをキッと睨むが、クレスはまるで動じていない。相変わらず心臓に毛が生えているかのような胆力である。

「マクゴナガル先生。聞いてください……三人とも私を探しに来たんです」
「ミス・グレンジャー!」
「私がトロールを探しに来たんです。私……私一人でやっつけられると思いました。あの、本で読んでトロールについてはいろんなことを知っていたので」

三人は思わず耳を疑った。あのハーマイオニーが、規則を破ったと教師に告げているのだ。

「ミス・グレンジャー、なんと愚かしいことを。たった一人で野生のトロールを捕まえようなんて、そんなことをどうして考えたのですか?」

ハーマイオニーはうなだれる。三人は目の前のことが現実なのかまだ信じきれなかった。

「ミス・グレンジャー、グリフィントールから五点減点です。あなたには失望しました。怪我が無いなら、グリフィンドール塔に帰ったほうが良いでしょう。生徒たちが、さっき中断したパーティーの続きを寮でやっています」

ハーマイオニーは帰っていった。マクゴナガル先生は、今度はクレス達の方に向き直る。

「先ほども言いましたが、あなたたちは運が良かった。成長した野生のトロールに立ち向かえる一年生なんてそうざらには居ません。一人五点ずつあげましょう。ダンブルトア校長にご報告しておきます。帰ってよろしい」

三人は、急いで廊下に出て、二つ上の階に上がるまで何も話さなかった。

「15点はいまいち少ないよな」
「10点だろ。ハーマイオニーの五点を引くと」
「むしろ多いだろ。たかがトロール一匹……キレたルーチェさんの方が千倍恐ろしいぜ」
「ホントにどんな人なの? すごく気になるよ……それよりさっきトロール吹っ飛ばした魔法教えてよ。マルフォイの鼻っ柱をへし折ってやる」
「企業秘密だっつってんだろ。豚の鼻」

合い言葉を聞いた肖像画がバタッと倒れ、三人は中に入っていく。談話室は人がいっぱいでガヤガヤしていた。
みんな談話室に運ばれて来た食べ物を食べている。
ハーマイオニーだけが、一人ポツンと扉の傍に立って3人を待っていた。少し気まずい沈黙の後、4人とも顔を見もせずに、互いに「ありがとう」と言った。
不意にハーマイオニーは汽車でアレクに言われたことを思い出す。



『自分から歩み寄ることを覚えなきゃ』



「ハリー、ロン、クレス!」

ハーマイオニーの呼びかけに、食べ物を取りにいこうとした三人が一斉に振り向く。

「私と……友達になってください」

その発言に三人は目を丸くし、すぐニヤリと笑い、口を揃えて返答した。

「「「僕(俺
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