第一物語・前半-未来会議編-
第四章 覇王の会議《2》
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お前の勘は妙に当たるから怖い」
長を除き、仲間から肯定の返事が返ってきた。
飛豊は席に座り、レヴァーシンクに会議を託す。
会議にしては展開早過ぎる気もするが、気にしてもしょうがない。
まあ、駄目元会議って社交院の連中も言ってたし。最悪、僕の責任じゃないしね。
心の中でぼやきながらも、伝域に文字を打ち込む。
どうにかするから黙って見てろ、と。
「“その二”はもういいや、そっちは?」
「こちらも大丈夫デース!」
「オーケーで御座るよ!」
「起きたのね、もう一度寝る?」
「「ひいい――!!」」
宇天の男子学勢二人が、自身の隊長に怯えている。
遠くから、それを学長が見詰め微笑んだ。
“その三”で日来は動くわね。
宇天の隊長は顎杖を突きながら考える。
“その一”、“その二”は序章に過ぎない。“その三”の内容である今後の日来の姿勢が、双方が真に会議するところだ。
「それでは“その三”に移ろうかしら。聞かせてもらうわ、今後の日来の姿勢を」
「そうだね、はっきりさせようか。こちら側の立場を」
会議は“その三”、今後の日来の姿勢へと移る。
ふと、会議場に冷たい風が吹いた。
これから始まる討論を伝えるように。
「僕達日来は今後、奥州四圏の指示には――」
風により、葉が舞い踊るなかで告げた。
「従わない」
次の瞬間。再び、彼が開いていた伝域の観覧数が一瞬にして跳ね上がった。
●
「……そうきたか」
「どういうことですかな、葉木原君」
「簡単なことだ」
外交区域社交領の建物の一室のなかで、数人の人影がある。
机に手を着き、葉木原は机を四角形に並べた中心に表示されている映画面|《モニター》を見ながら説明した。
「この前、覇王会が交渉しに来たことがあっただろう?」
「私達に代わって、この会議に出るとか言っていたあれですな」
「憶えているかね? その時に長が言ったことを。どうせ戦うなら早い方がいいぞ、とな」
「なるほど、あれは会議で宣戦布告するという意味でもあったのですな」
ああ、と彼は頷く。
自分達も彼らも戦うことを同じく考えていた。
しかし、彼らは若い。
若いゆえに全体として浅はかな考えしか出来ず、最後には必ず行き詰まる。だからこそ本来は、多くの経験を積んだ社交院が出るべきなのだ。
だが若いなりの可能性に、未来を託した事実は否定出来無い。ゆえに不安なのだ。
彼らに対して。自分達に対して。
「下手なことになる前に、会議に乗り込みますか」
刀を携えた女性が葉木原に問う。
数秒考え、口を開いた。
「いや、この会議が終わり次第行こう。まずは彼らの意見を聞こうじゃないか」
そう告げ、彼女は映画面の方に顔を戻す。
部屋のなかでは、皆の呼吸の
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