暁の水平線に勝利を刻むのだ!!
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
せん」
演習場に忍び込んでいた吹雪ちゃん達を加賀さんが少し厳しめに、赤城さんがやんわりと窘めると、睦月ちゃんが代表する様に謝ってきた。
「夕立ちゃん。睦月ちゃんが謝ってるのに、何であなたは一言も無しなのかな?次元覇王流師範として、門下生には仲間に責任を押し付けるなんてことを教えていたつもりはないのだけど……」
「す、すみませんでしたっぽい〜!!!」
「はい。よくできました」
私は素直に謝ってくれた夕立ちゃんの頭に手を置くと、そのまま夕立ちゃんの頭を撫でた。うん。夕立ちゃんもそうだけど、艦娘の髪は基本的にサラサラで撫で心地がいい。これはある意味、自分にとってのご褒美でもあると思える。
「あの、演習中にすみませんでした!睦月ちゃん達は私が先輩達に会ってみたいって言ったから、ここに連れて来てくれたんです。だから――」
私が夕立ちゃんの頭を撫でていると緊張の余り混乱でもしたのか、吹雪ちゃんが謝りながら必死にそう言ってきた。別に私達は注意したかっただけで、そこまで怒ってないんだけど……。
「別に私達はあなた達に対して怒ってもいませんし、罰を与えようとも思っていませんよ。ただ、危ないから注意をしたかっただけです。……ところで、あなたは本日着任すると噂になっていた―――」
「は、はい!特型駆逐艦1番艦の吹雪です!!今後ともよろしくお願いします!!」
「吹雪ちゃんですね。私は当鎮守府の特殊航空戦隊、第8機動艦隊旗艦を務めているタケミカズチ級強襲機動特装空母1番艦タケミカズチ改です。こちらこそ今後とも宜しくお願いしますね」
「私は一航戦、第1機動艦隊所属の加賀型正規空母1番艦加賀よ。よろしく」
「同じく第一航空戦隊、第1機動艦隊所属。艦隊旗艦を務めている赤城型正規空母1番艦赤城です。あなたのことは提督から聞いています。いつか一緒の艦隊で戦いましょう」
「は、はい!」
私達が自己紹介を終えると、吹雪ちゃんは敬礼しながら元気よく返事をしてくれた。そして、鎮守府案内の続きもあるということで吹雪ちゃん達とはその場で別れることとなった。
私と赤城さん達は中断した演習の続きを始め、演習再開から数十分後。鎮守府全域に秘書艦の長門さんから放送が流された。鎮守府沖の敵棲地を第4艦隊が発見したので、こちらから打って出る様だ。
【夕立】
鎮守府沖に出現する深海棲艦の棲地が発見されたっぽくって、睦月ちゃんと吹雪ちゃん、私を含む第3水雷戦隊と他の部隊が棲地攻略の為、船渠に呼び出されたっぽい。
『主力第1機動艦隊。第2支援艦隊。第3水雷戦隊。第8機動艦隊。出撃可能な全艦隊の準備、整いました』
タケミカズチさんも出撃するってことは、相手はかなり強敵ってことっぽい?そんな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ