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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・前半-未来会議編-
第三章 覇王の会議《1》
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なる方選ぶ必要無いもん」
「妹よ、賢くなったな」
 兄のグレイの声に、妹のテイルは自慢気に胸を張った。
 表示した映画面には今説明したことが記入されていた。恋和はまだ説明を続けるために、皆の注目を集める。
 言いたいことをまだ言い終えていないためだ。
「しかしですね、でっかいデメリットを背負う代わりに、貴重なメリットを得ることも出来るんです」
「それは何なのだ?」
 皆から少し離れたところにいる獣人族のルヴォルフが、短く疑問の言葉を投げた。
 ルヴォルフはネフィアと同じ真ノ自由独逸|《エヒトフライハイト・ドイツ》出身で、実戦は幼い頃から経験している。勿論、会議の方法等も経験済みな筈だ。
 彼は解っていてあえて疑問を述べたのだ。
 それはね、と恋和は答える。
「先に発言すると今後の展開を絞れるの。セーラン言ったでしょ? 会議は上に映った通りで行こうぜ、て。これは既に展開を一つに絞ったわけね。
 行きなり会議で宇天学勢院側から、その三から言え! なんて言われたら解答次第で奥州四圏の反応が変わったら困っちゃうものね。セーランはこれが目的だったと思うの」
「でもそれって相手が賛成した場合でしょ?」
「普通はね。でもこれって会議って言ってるだけで、どんな結果を出しても日来が負けなのよ」
「何だそのクソみたいな設定は!」
 突如、ゲーマーが大声を出した。
 皆は部屋の隅に座り、旧世代のゲーム機と呼ばれる物を持つ一人のゲーマーに視線を向けた。
 ゲーマーは立ち上がり、こちらに向かって歩いている。
 影を薄めて今までいた彼は、何処に反応したのか急に身体に火が付いたように騒ぎだした。
「なんだそのクソゲーは! 俺が攻略してやるうう!!」
「サエル、これゲームじゃないのよ。会議って言う三次元のことよ?」
「へ? だってさっき言ってたよね、どんな結果を出しても負けるって」
「言ったよ、でもゲームとは言ってなかったでしょ? 貴方の好きな二次元じゃなくて、これ三次元のことだから」
「クソー! はめやがって――!」
 床に手を付き、嘆きの声を上げる。
 周りから哀れみの視線が一点に彼に向けられた。
 床に向かって叫んだサエルの元に、様子見しにマギトが近付いてきた。
 上半身を大きく動かして右左。顔を覗くように膝を曲げ、それでも見えないが納得した。
「あやや、これ精神ダメージ大だね」
 彼女の言葉に乗っかってグレイが言う。
「マギトよ、大ではない超だ」
 グレイの次はロロアが乗っかり、
「超を突破して即死ですかねー」
 と面白半分に言った。それがサエルの火に油を注ぐ形となった。
 しまったとロロアが思ったが、時は既に遅かった。
「俺を馬鹿にしやがって、許さね――ぞお――!」
「ならマギトは飛ぶ」
「なら私はルヴォ
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