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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・前半-未来会議編-
第二章 時の始まり《2》
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 外交区域学勢領の正門の前に、二人の学勢と二人の教員が立っている。残りの学勢は正門から真っ直ぐ見える、建物の敷地内で会議場の準備に取り掛かっていた。
 各自のやることを行っている学勢達を見て、正門にいる女子学勢の背に寄り掛かっていた男子学勢は空の方を向いた。
「いやあ、皆よく頑張るなあ」
「あ、あの……何時まで寄り掛かっているつもりですの?」
「ネフィアは半獣人族だから、温かいんだよなあ」
 はあ、と納得していない様子でネフィアは答えた。その様子を見ていた咲と榊は、二人揃って頬を上げる。
 四人は正門付近で立っており、誰かを待っているのかその場を動かなかった。
「そう言えばネフィアは真ノ自由独逸|《エヒトフライハイト・ドイツ》の出身だったね。確か戦闘貴族の御令嬢だったっけ?」
「はい、そうですわ」
「ルルフさんのお母さんとは数回しか会ってませんが、とても綺麗な人ですよね」
「性格はあれですが、まあ、綺麗なのは確かですわね。髪の手入れとか、色々と教えてもらいましたし」
 ネフィアは自分の髪をいじりながら話した。
 風が吹き、ネフィアの髪を宙に遊ばせる。
 風が弱まり髪はその重さで下がっていき、その丁度下にあったセーランの顔に髪が覆い被さった。
「うお!? 髪が俺を覆ってきやがった」
 落ちてきた髪を勝手にいじり、セーランはネフィアの背で髪と戯れる。
 驚いたようにネフィアは後ろを向くが、自身の死角であるため姿を目に捕らえることが出来無い。
「お願いですから髪を乱さないで下さいな」
「オッケーオッケー、ベリーオッケー」
「本当に解ってますの?」
 そう言うもののセーランは、ネフィアの髪を巻いたりして遊んでいる。
 くすぐったい感覚を得ながら、心のなかでため息を付く。
 我が覇王は呑気で困りますわね。まあ、長気は得気と言いますが、これはちょっと……。
 解っていないとネフィアは諦めた。諦めのため息を今度は口で吐き、会議場の準備をしている皆を見た。
「そこの椅子はもうちょっと右で……あっ、行き過ぎですよ。はい、そこでお願いしますね」
「トオキン、これをあっちに持っていってくれるかい?」
「了解した」
「リュウ之介、これあそこまで持っていって結んでおいて」
「随分と運動会な雰囲気だなー」
 宙に浮く竜ことリュウは、紐に通した各国の国旗を建物に結ぶ。
 不思議そうに榊はこちらを見て、会議場の方を指差した。
「あれ、どう見ても運動会だよね。確か今日、辰ノ大花と話し合いするんだよね? 仲良く運動会するんじゃないよね?」
「その筈なのですが……」
「仲良く運動会出来るようになればいいのにね」
 確かにそうなればいい、とネフィアは思う。
 この話し合いは、本来ならば社交院が行う筈だった。
 しかし、今自分の
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