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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第69話 虹色の剣
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ん!!!」
「キャロ!!」

ゆりかごを出た星達を迎えたのはヴォルテールに乗ったキャロだった。

「この龍は………!!」
「あの時の龍か!!」

星達3人はヴォールテールを見た事があったが、知らない優理や、バルトさん達は驚きに戸惑っていた。

「これほどの龍を召喚出来たのか………」
「キャロ凄い………」
「キャロカッコいい!!!」

「あ、ありがとう………」

大人達が驚く中、ヴィヴィオだけが目をキラキラと光らせてヴォルテールの姿に見とれていた。

「それよりお兄ちゃんは!?」
「レイは無事助け出せました。その後クレインとの戦闘になったみたいですが、それにも勝ち、後に桐谷と共に脱出すると思います」
「本当に!?………良かった、お兄ちゃん………」

涙を浮かばせながら心から喜びを噛みしめるキャロ。

「それじゃあ星、僕が大悟の所に説明しにいくね」
「お願いします、ライ」
「うん!!」

そう返事をしたライは一足先に飛んで行った………
















「はやて!!」
「来たんか!?」

フェイトの呼び声にはやてはいち早く反応した。

「星達とバルトさん達だ!!ヴィヴィオちゃんも連れてるよ!!!」
「そうか、上手くいったんやな…………」

「はやて!!」

そんな中、スプライトフォームの姿で高速で飛んできた。

「ライちゃんお帰り!!」
「はやてもみんなもお疲れ様!!中での戦闘はバルトさんはヴィヴィオを連れ戻したし、クレインはレイが倒したよ。それでもう時間が無いからって、戦闘していた部屋の端末を動かして、先に僕達は入口近くまで転移させてもらったの」
「クレインの様子は………?」

はやてが質問するよりも早く、エローシュが割り込む形で聞いて来た。
少々不機嫌になるが、聞きたい事は同じだったので、話そうとした言葉は飲み込んだ。

「分からない。時間が迫ってるからって必要最低限の言葉だけ伝えられて転移させられてきたから………それで大悟に伝言があるの」
「大悟に?」

大悟が反応する代わりに加奈が反応した。大悟は目を瞑り、微動だにせず集中していた。

「中で爆発があると思うからそれを確認したら攻撃してだって」
「………了解した」

この時を待っていたかのように目をパチリと開いた大悟は上空にジルフィスを高々と掲げた。

「ちょっ!?まだその爆発は起きてないでしょ!!」
「………エローシュ、残りは?」
「………後4分切りました」
「時間ギリギリまで待つが、それでも爆発が起きなくても攻撃をする。例え強力なバリアーがあったとしても必ず止めて見せる………!!今まで俺を守ってくれてみんなの分の想いをこの一撃に込める!
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