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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第69話 虹色の剣
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…!!!」
拳を握りしめ、悔しそうに唸る桐谷。
「………ちょっとのんびり話し過ぎたわね、もう時間が無いわ。今から直ぐに4人を転送するわ。その後零治とクレインを連れて急いで脱出して!!」
「残り時間は?」
「………5分でこのゆりかごから逃げて」
「人を担いで5分か………距離は?」
「………飛んで5分位」
「ギリギリだな………」
但し、人を担ぐ上にバルトマンも桐谷も応急処置を行ったとはいえ、満身創痍である。
「それ以上はもう無理。直ぐに神崎大悟の一撃が来るわ。それまでに何としても逃げて」
「………分かった」
そう言って桐谷は零治を担いだ。
「俺は多分エリスの決断を認められないと思う。零治に何を言ってやれば良いかも思いつかない。………でも多分、零治なら今のエリスこう言うと思う」
そう言って一呼吸置く桐谷。
「エリス、今度はお前が幸せになってくれ」
その一言にエリスは驚いた顔で少し固まってしまった。
「俺の方はOKだ、ユニゾンデバイスのガキンチョもしっかり零治にしがみついておけよ?」
「分かってる!!ガキンチョ言うな!!」
「そ、それでは行きます」
我に返ったエリスは端末を操作し、桐谷達は光に包まれる。
「ん?」
その瞬間だった。
「レミエル!?」
勝手に人型に変わったレミエルが光から出たのだ。
「何をしているレミエル!!」
「マスター、ラグナル………いえ、エリスだけじゃあの中枢を破壊できるとは思えないので私も手助けする事にしましたわ」
「おい、何を勝手に………」
「今まで楽しかったです、私もマスターの幸せを願っています」
「レミエ………」
最後まで名前を呼べず、桐谷は転移されてしまった。
「レミエル、あなた………」
「ラグナル……いえ、エリスでしたね。どうせあなたは自身を自爆させて破壊するとか考えていると思うけれど、もし強固な造りで、完全に破壊しきれなかったらどうするつもりだったの?」
「それは………い、いえ、そんな事より………」
「そんな事じゃないわ。私のアルトアイゼンのステークであれば、例え強固でも突き続ければ必ず貫通出来る。リーゼは無理でもアルトアイゼンなら止まってるあの装置を破壊する事くらい造作も無いわよね?」
「え、ええそうだけど………でも、いいの本当に………?」
「………私も自分のマスターの幸せを願っているの。だからこそ私も守らせてもらうわ」
「レミエル………分かったわ協力して頂戴」
そう言うと2人は中枢部への通路へ向かい歩き出す。
「後は神崎大悟の攻撃の威力次第………頼むわよエース・オブ・エース………」
「お姉ちゃ
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