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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第69話 虹色の剣
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いた。
その瞬間、大きな爆発が奥の方から響いて来た。
「爆発!?」
「ヤバい!!バルトマン急げ!!!」
「はぁ?………って何だこのバカみたいな魔力は!!!?」
「後30秒!!」
フェイトのカウントと共に、大悟の周りに居るメンバーにも緊張が走る。
「レイ達はまだですか!?」
「まだ確認出来てないです」
「シグナム、キャロをさがらせてな!!」
「分かりました。キャロ下がれ!!他の隊員もゆりかごから即時離れろ!!」
「エローシュ、地上班の退避は!?」
「既に終わってます」
様々な言葉が飛び交う中、大悟は不思議といつも以上に集中出来ていた。
(不思議だな………今までに使った事の無い魔力を使っているからかいつもと感覚が違ってる。………けれどむしろ良い)
「24……23……22……21……20!!」
フェイトの20のカウントと共にゆりかご内部から外にまで聞こえる大きな爆発音が鳴り響いた。
「大悟!!」
「待ってレイ達がまだ!!」
「零治達なら大丈夫!!きっとだ!!だから………これで最後だ!!!エクス……カリバー!!!!」
上空に大きく伸ばした長く巨大な大剣をそのまま振り下ろす。
空の雲を裂き、現れた大剣はゆりかごをそのまま両断出来るほどの大きさになっており、それを扱う大悟も必死の形相で振り下ろしていた。
「オオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
バリアーの無くなったゆりかごに巨大な大剣が直撃する。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
髪が逆立ち、体中の血管が湧き出るほどの力を籠め、ゆりかごを力任せに斬ろうとする。
刃は徐々にゆりかごの装甲を斬り裂いて行く。上昇を止める事は出来たが、そこから膠着状態になってしまい、予断を許さない。
「そんな………中枢部を破壊して、聖王も居ないのにまだ動くんか………」
「負ける………もんか!!!」
そんな中、更に気合を込める。
「大悟!!」
そんな大悟を後ろから支える加奈。
「加奈!!!」
「私も!!!!はあああああああ!!!!」
加奈の魔力をジルフィスに送り、更に強度を増していくジルフィス。
「他人の魔力も使えるんか!?せやったら!!」
加奈に続いて、はやても大悟を後ろから支えた。
「我達も!!」
「テスタロッサ!!」
「うん!!」
「バルトさん!!」
「なのは、お前は下がってろ!!」
「なのはお姉ちゃんも分は私が送るよ!!」
はやての行動に続き、有栖家の面々、フェイトにシグナム、バルトにヴィヴィオと次々に大悟に魔力を送っていく。
「俺も!!」
「私も!!」
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