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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第69話 虹色の剣
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戻すのを見逃し、生き残るかをだ!!どちらにしても君は守れない!!自分の命も、大事な家族の未来の両方を!!!」
「何を言っている!?どう言う事だ!!」
「君がどうするか………私は楽しみにしよう………」
そう言い残し、クレインは完全に気絶した。
「クレイン、クレイン!!」
不気味な言葉を残して気絶したクレイン。クレインの言っている事の意味が全然分からない。
「そんな………」
「エリス………?」
震えながらモニターから後ずさるエリス。
『どうしたの………?』
「中枢部についてだけど、その空間を破壊した瞬間、聖王の分まで稼働していた中枢のエネルギーが爆発して、繋がっているこの部屋を巻き込み、完全に破壊してしまうわ………」
「それって………」
「これを破壊するって事は爆発に巻き込まれる事を覚悟してやらなくちゃいけないって事。………恐らくこの規模ならブラックサレナを装備して、フィールドで守っても簡単に破壊されるわね………」
「それほどの………」
先ほどのクレインの言葉、その意味がこんなに早く分かるとは思ってもいなかったが、結果として最悪の内容だった。
「いや、時限式の爆弾みたいな攻撃を部屋に設置して、また道を塞ぎ、ブラックサレナの長距離転移で皆と共に逃げれば………」
「誰がその攻撃を………?それに高濃度のAMFも展開されているし、ここはクレインが作った独自の空間よ、でたらめに転移したら何処に出られるかも分からないわ」
「だが………」
「待ってて………」
そう言ってエリスはモニターを動かし始める。
「エリス、分かるのか?」
「私は一応デバイスよ。それもかなり高性能の」
そう自身満々に答えたながら手を動かす。
「時間は………残り10分!?それに………まだ星達やバルトさん達が居るわ!!」
「星達は今どのあたりに居るんだ!?」
「やっと中間地点を抜けて、外へと向かっているわね………だけど今のペースじゃ間に合わない………」
「そんな………」
出られないとなると例えゆりかごの中枢部を破壊しても大悟の攻撃に巻き込まれてしまう。
「エリス、何か方法は無いか………?」
「ちょっと待って……………うん!こっちから操作して強制転移する事が出来そう!!」
「本当か!?」
「………うん、大丈夫!!クレイン、このモニターを敵に弄られる事は無いと思っていたのか、セーフティも何も無かったから直ぐに出来るわ。………ただし一気に全員は無理ね。3人ずつ位で順番に転移させなきゃいけないみたい、だけどギリギリ間に合うかも………」
「エリス、中枢部への道と皆の転移すぐやってくれ!!」
「分かったわ!!」
そう返事をして数十秒、何も無かった壁に通路が出現した。
「これか………」
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