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101番目の百物語 畏集いし百鬼夜行
ロア達の設定
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が原因でミスしたときに泣いてしまう癖も、早めに直しておいた方がいいだろう。
そんな彼女だが、ある日『音楽室のクラリネット』というロア現象に巻き込まれる。
このロア現象が『対象者と完全に入れ替わる』というロアであったために、元々『音楽室のクラリネット』であったものは道里鈴として、完全に人間に戻って生活していき、鈴は『音楽室のクラリネット』のハーフロアとなる。
そんなものを無理やりに押し付けられ、さらには自分が乗っ取られたと知った最初のころは『なんでこんな目に合わないといけないんだー!』と当たり散らしたことも。
だが、『音楽室のクラリネット』として過ごすうちに、その前任者が戻りたいという気持ちが分かってしまったために今ではそう怒ってもいない。
いずれは同じことをして人間に戻るらしいが、それまでは必死に練習しつつ、『入れ替わり』以外の物語を実行しつつ、それに対する人の反応を楽しみつつ過ごしていくとか。
ロアとしての名前はこれまでにも記したように『音楽室のクラリネット』。
一番大本の、元々語られていたものは簡潔に行ってしまえば『クラリネットを演奏している、努力家だがそれに見合う実力のないこと入れ替わる』というもの。これゆえに、一番最初は純粋なロアとして誕生したが、人間の少女と入れ替わってそのロアは『純粋な人間』に。少女は『ハーフロア』となる。それ以降も入れ替わっていく形で代を重ねられてきた、異例のロア。
このロアには他にも、

放課後、誰もいないはずの音楽室からクラリネットの音が聞こえてきて、なんだろうと考えて入ってみるとクラリネットを演奏している少女が。演奏を最後まで聞き、拍手をすると振り返り、笑みを見せて一言。
『ねえ、私の演奏うまかった?』
次の瞬間には、その少女の姿はない。その場には、楽譜とクラリネットが残されるだけであった。

というようなものや、宙に浮いたクラリネットから音が出ているというものなど、一般的にはピアノであることの多い物語が存在する。
『音楽室の』という存在であるために現時点では音楽室から離れることはできない。これから先どうなるのかは分からないが。
カミナが二度目に体験した『ロア』であり、カミナの二人目の『物語』でもある。



絵さん
八霧中学の音楽室に飾られているベートーベンとかモーツアルトとかシューベルトとか、とにかく有名な作曲家の絵のロア。
その日の気分によってどの絵でしゃべり、動くのかは変わるのだが、それぞれに意識が宿っているわけではないので声や話し方などはすべて同じ。
その声は渋く、話すことも大分かっこいい。話し方もかっこよく、歴代『音楽室のクラリネット』の愚痴を聞き、さらに宥め、その子が誰もが認めるほどにうまくなるまで指導してと、もうかなりかっこいい。
なのだが、『音楽室の有名な作
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