第3話 戦火のガンダム
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、背筋が凍るような怖気が走った。
「ライフル。いただき」
「何っ??」
いきなり目の前にアルケーが出現した。勢い良くGNバスターソードが振るわれ、左手に持っていたバスターライフルが叩き斬られる。
カタストロフィーはヘッドバルカンを牽制に放ち、追撃を躱す。
(どうやって気取らせずに近づいたんだ………。まさかミラージュコロイドか?)
熱センサーにはなんの反応も無かった。ステルス性の武装を追加したのかと一瞬考えたが、もう片方のバスターライフルを放った瞬間に理解した。
(まさか、ビームの下すれすれを通ってきたのか??)
確かに熱を発しているビームの下を通れば、センサーも反応せず相手の死角にも入り込める。
しかし、操作ミス一つで消し炭に変わるリスクが有るというのに、彼は躊躇わずに選んできたのだ。
(これは………本物だ??)
喚起の笑みを浮かべ、ビームサーベルを抜き放つ。
二度、三度とぶつかり合い、互いの装甲を破壊していく。
「素晴らしいな! 『傭兵』くん??」
アルケーの右脚部に着けられたファングの収納コンテナを破壊し、ウィングの黒く染まった片翼を切断される。
「はっ! それはどうも??」
完全に口調が変わった氷雨は脚に隠されたビームサーベルを振るってウィングガンダムカタストロフィーの右腕を斬り飛ばす。
後退したウィングを追撃する為、残った左脚のコンテナからGNミサイルを放つ。
「まだ攻め手がぬるいな!」
片翼となった翼から粒子が放出され、ミサイルを撃ち落としていく。目の前まで来ていたアルケーと斬り結ぶ。
「まだ本気を出していないだろう?? 見せてみろ??」
「はっ、上等だぁ?? 出ろ、ソードビット!」
GNシールドに取り付けられたクアンタのソードビットが分離し、ウィングに襲い掛かる。
「ぐおおぉぉおお??!」
二本のバスターソードに脚のビームサーベル、三つのソードビットによる斬撃の嵐に『黒い翼』も流石に耐えきれなくなっていき、戦闘不能まで追い込まれた。
しかし攻め続けていたアルケーも無傷とは程遠いものだった。
「流石は世界大会5年連続ベスト4か………。ここまでアルケーを傷つけた人は初めてだ」
右腕右脚を失い、残ったバスターソードも叩き折られた。ソードビットこそ三つとも健在だったが、粒子残量が尽きて力無く落下していく。
戦いによって火の海と化した街の上空で、深紅の機体が佇んでいた。
▽
「先程はすまなかったね。改めて自己紹介しよう。私はサンジョウ・ゴロウ。今回君を呼んだクライアントだよ」
「マイギリ・ヒサメです。酷い洗礼を受けましたよ」
机の上に置いてあるアルケーガンダム
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