IF:逆行U
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に連れて来るんだ。ドリモゲモン」
ドリモゲモンが地面を掘り進みながら咆哮した。
大輔「ん?」
地面から微妙な震動がすることに気づき、下を見遣るといきなり亀裂が入り、ドリモゲモンのいる穴に落ちるブイモンと大輔。
大輔「…こいつは油断したな」
てっきりスナイモンが来ると思っていた大輔はまさか一番手がドリモゲモンだとは思わず、見事に穴に落ちてしまった。
そして連れて来られた先は。
大輔「はあ、まさかいきなりドリモゲモンとは予想してなかったぜ。それで何処にいるんだデジモンカイザー?」
意識を取り戻した
「ほう?随分と冷静だね。やはり君は面白いな」
大輔「ほう?デジモンカイザー…デジタルワールドの皇帝様にそう言われるとは光栄ですな」
皇帝と呼ばれて機嫌が良いカイザーがくすくす笑う。
大輔「さて、デジモンカイザーは俺に何の用なんだ?」
「そうだね、君に会って話したいと思ったのもあるけど、一番の理由は…本宮大輔君。僕と手を組む気はないかな?」
大輔「は?」
予想外の言葉に大輔は目を見開く。
「君の仲間との会話を聞かせて貰ったが、君は今まで僕が会ってきた虫けら達とは違うと思ってね。それにあの非常時の時の冷静さ、それから行動力。君は僕と同じように無能な凡人共に埋もれていい存在じゃない。どうかな?君さえよければ、僕の側近にしてあげてもいいよ?」
ポカンとしていた大輔だが、次の瞬間、穏やかな笑みを浮かべた。
大輔「悪い、辞退させてもらうぜ。」
「何故かな?」
少し不機嫌そうに尋ねるカイザーに大輔は悪戯っ子のような笑みを浮かべる。
大輔「俺は俺のやりたいようにやる。お前がデジタルワールドを支配して皇帝になりたいように、俺も自由な身でありたいんだよ。」
「成る程ね…」
笑みを浮かべるカイザー。
大輔「あ、でも俺はお前と友達になりたいと思ってんだぜ賢?」
ピクリとカイザーの肩が動いた。
「何だと?」
大輔「俺はさ、天才少年とか一乗寺治の弟とかデジモンカイザーのお前じゃなくて、一乗寺賢っていう一人の人間と友達になりたいんだよ。なあ、賢。俺と友達になってくれよ」
今度はカイザーが呆然となる番だった。
自分の正体に気づいていたのもそうだが、友達になりたいと言ってくる大輔に何故だか分からないが嬉しいと思えてくる。
カイザーはそれを隠すように大輔のデジヴァイスとD-ターミナルを見せる。
「やは
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