二重変装2(ルパン三世2nd/オリキャラ)
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あれから数時間と言って良いだろう。
ルパンと次元は酒を煽りつつも元に戻る方法を話し合っていた。
そんな普段誰もが目にする光景を見ていれば、酒が無くなった事に気付く。
「おいルパン。もうねぇから買って来いよ」
次元がバーボンのボトルを持ってユラユラと揺らしながら恋也に言う。
当然、入れ替わっているのだから見た目がルパンの恋也が買いに行く事しかできなのだが……。
「――って、大分酒回ってるけどまだ飲むのか?」
恋也の目の前には既に5、6本のボトルが空になっているのが見える。
それはバーボンだったり、ジンだったり、ウォッカだったりと様々なのだが、幾らなんでも飲みすぎなんじゃないかと疑える。
ルパンというと体が高校生なので酒の回りも速いのか、ソファにだらしなく横になりつつも頭に濡れたタオルを乗せていた。
「ルパンだってこんな状態で、次元も俺をルパンと間違えてるんだからもうそうあたりにしておいた方が――」
「うるせぇ!!」
ダンッ、テーブルを次元が叩いた。
その瞬間グラスの中に入っていたバーボンが少量零れるのだが、気にした様子はなく次元は酔った勢いで感情任せに言葉を紡いでいく。
「ルパンが……酔ってダウンだぜ? こんな、事今まで……なかっただろ」
「お前も相当ヤバイけどな」
取り合えず買ってこない限り何か面倒ごとを聞かされそうだった雰囲気だったのだ。
恋也は軽く溜息を吐けば、次元に片手を振り、そんなに時間は経っていないと思っていたが実際は夕方の17時を時計が差している事に廊下の時計を見て気が付いた。
五右ェ門が今まで花を生けているのだろうかと、和室に向かってみる。
「ごえもーん。まだ花を生けてんのか?」
見た目がルパンなので、ルパンで話しかけながら障子をゆっくり開く。
恋也の目の前に確かに立派な生花がそこにあった。
「五右ェ門ちゃん意外と器用なのね」
取り合えず褒めておく。
そうしておかなければルパンではないとバレる可能性があるのだ。
生花の傍で何かをしている五右ェ門に声をかけたのか、生花に夢中なのだろうか返事が返ってこないことにも気にすることなく、和室から去ろうとすれば「立派でござる」と独り言が聞こえた。
それから、酒屋に行きルパンと次元が好みそうな酒を何本か購入してアジトに戻る時だった。
会いたくない人物に出くわした。
カシャ。
聞いたことのある、金属音だった。
ゆっくり手首を見てみると確かに手首には手錠が掛かっている。
――今見つけるなよ。
「あれとっつぁんじゃないの? 元気にしてた?」
心中で溜息を吐きながらも恋也はルパン
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