二重変装2(ルパン三世2nd/オリキャラ)
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を演じながら手錠を掛けた人物――銭形幸一に、苦笑いを浮かべる。
厄日と言っていいのかは分からないが、確かに今日は今のところ良いことが起こっていない。
どちらかと言えば不運な事しか起きていないのだ。
「ルパン、まさかこんな所でお前の逮捕するとはな!」
嬉しそうである。
そんな事を思いつつも手錠を掛けられた右手を外す。
手錠の外し方はルパンから伝授したのだ。
「おいコラ! 目の前で手錠を外す奴があるか!」
「わりぃなとっつぁん。俺まだ刑務所には行きたくないのよ、じゃーねー!」
手を振りつつ、片手に袋を持ちながら人気のない路地裏に恋也は姿を消した。
暫くの間銭形の叫びが聞こえるのだが、不意に「アレはルパンのファンか?」と薄々、ルパン本人ではないことに気が付いていたとは恋也は知らない。
**
「買ってきたって、やっぱり寝たな」
いい歳した大人2人がソファでだらしなく、睡眠をしていた。
1人は見た目高校生なのだが。
恋也は買ってきた酒をテーブルの上に置き、自室に戻った。
そのまま恋也も寝ていたのだろう、気が付けば18時20分を時計が差していた。
アジトからは音が聞こえてくることはなく、まだ寝てるのかと思ってリビングに歩いていけば、確かにそこには高校生と大人が頭を抱えてどんよりとした空気を放っている。
「……次元ちゃん」
「ルパン……」
確かにお互い口を開いた。
次元が先に口を開き、ルパンが後に口を開いたのだ。
まさか、と恋也が思って奥のソファで寝ていた次元の頭を叩く。
その瞬間絶普通なら次元が頭を押さえるだろう、だがしかし、頭を押さえたのは紛れも無く恋也の姿をした人物だった。
「いってぇ!!」
ルパンと次元もまた入れ替わっていたのである。
こうなってしまうと色々とややこしくなってくるのだが考えている暇はないだろう。
緊急会議が開かれる事になる。
「でだ。何故俺と次元まで入れ替わったかだな」
「おい……」
「酔って何かしたとかじゃないのか?」
「おい……」
「いーや。俺はずっとソファで横になってたけどよ、全く何も無かったぜ」
「おめぇ人様を殴っておいて謝罪ぐれぇしろ!!」
ルパンと恋也の会話の間に次元が声を掛けているのだが、ルパンと恋也は敢えて無視をしていれば恋也は次元に怒鳴られるという羽目になる。
そんな事を気にする事はないのか、恋也は作り笑いを受けベながらも次元に謝罪し、これからどうするのかと考えているところに五右ェ門がドアを思いっきり開けて現れた。
その姿は少女漫画の主人公の女の子が、怒ってドアを思いっきり開けて登場する1コマとシンクロして
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