二重変装(ルパン三世2nd/オリキャラ)
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ルパンの姿でルパンの服を着ている。
自分はどうなっているのだろうと、布団を捲れば自分が着ていた服をルパンは着ている。
自分の格好を見れば、見た目はルパン三世で、服もいつものシャツを無造作に捲り上げて、ネクタイも外されていつもの白のスラックスを着ていた。
「俺ってこんな顔して寝てるのか……」
恋也から見る自分の顔はやっぱり幼くて子供だというのが全面に出ていた。
ルパンだと分かっていても、何故か手は止まらなくて、恋也はルパンの頬を撫でた。
自分の顔をしたその頬は柔らかく、ひんやりとしていた。
「恋也ちゃん、俺に触れちゃってどしたの?」
急にルパンの口が開いた。
恋也は驚いてルパンの目を手で塞ぐ。
目は開けていなかったので、今の姿は見られていないだろうと思いつつ「今の見てないよな!?な!」と自分の声で尋ねた。
「見てねぇから、手どけて頂戴」
渋々と言う風に恋也は手を退けて、ルパン(見た目自分)と目が合う。
ルパンは納得したように頷きながら起き上がる。
「やっぱり恋也ちゃんが俺の体持ってたのね」
「やっぱりって、自分の体が違うって知ってたのか」
恋也は呆れたように言いながらルパンのベッドに腰掛ける。
ルパンは上半身を起し、互いに見詰め合う。
「…………」
お互い暫しの沈黙が訪れる。
その沈黙を破ったのは恋也だ。
「あ、そうそう。次元がプリン食われたーって言って腹立ててたけど、ルパンが食べたのか?」
今の状況とは全く関係の無い事を尋ねた。
このアジトに居るのはルパン、次元、五右ェ門で、恋也はプリンを食べていない、五右ェ門は向きもしないだろう、残るはルパンしかいない。
「ご名答! このルパン様が美味しく頂きましたよ」
右手を胸の前に持ってきてお辞儀をするが、恋也の姿なのでいつものおちゃらけた感がどこか違和感を持ち、見た目ルパンは黙る事しか出来ないのだ。
「アホか!」
ベシッと容赦なくルパン(くどいようだが見た目恋也)の頭を叩く。
「いった!!」
頭を押さえたのはルパンではなく恋也だった。
「……おい、これって」
ルパンと恋也は同じ事を思ったのか、顔を見合わせ、笑みを引きつらせる。
2人が思ったことは『痛みは本人に適用される』ということだ。
つまり、恋也がルパンを叩いても痛みは恋也に返ってくる。
「ちょぉっと面倒な設定なのね」
「設定!?」
「仕組みって事だ」
恋也が普通に話すと周りからはルパンが恋也の口調で話していることになる。
逆にルパンがいつも通り話すと、恋也がルパンの口調で話してい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ