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ドリトル先生と学園の動物達
第十幕その二
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「家と大学を日々行き来して」
「そして講義に出られて大学内を歩き回っておられますね」
「何かと。出張もあります」
「その分運動になっていますよ」
「確かに。言われてみれば」
 そうだとです、先生も頷きます。
「そうなりますね」
「そうですね」
「そういうことですか。僕は日本に来て食べるものが変わって」
「それに運動する量も増えたので」
「痩せたのですね」
「体重と脂肪率が減ったと思います」
 食べる量が増えてもです。
「そうなったと」
「そうでしたか、そういうことですか」
「先生にとっていいことですね」
「確かに。悪いことはありません」
 先生もご自身で言うのでした。
「お陰で健康になった気がします」
「体重と脂肪率が減ってですね」
「見ての通り僕は太っています」
 先生は誰もが見ても太っています、太り過ぎというところまではいきませんがそのお腹は立派なものです。
 それで、です。先生は言うのでした。
「実は結構心配だったのですが」
「その心配がですね」
「減りました、嬉しいことです」
「それは何よりですね」
「全くです、それでは」
「それではですね」
「これからも日本のお料理を楽しませてもらいます」
 こう日笠さんにお話するのでした。
「是非」
「そして働かれてですね」
「それを運動とします」
「それは何よりです。健康ですと」
 それならというのです。
「その分長生きできますので」
「だからですか」
「そうです、健康を維持して下さいね」
「わかりました、そうさせてもらいます」
 先生は日笠さんに笑顔で応えてそうしてでした。
 日笠さんにです、こうも言うのでした。
「では今日のお昼も」
「お弁当を作ってきました」
 先生が食堂で食べますと言う前にでした、日笠さんはすかさずといった勢いで先生に強い声でこう言いました。
「如何ですか?」
「お弁当ですか」
「焼き鮭とお野菜の佃煮、ほうれん草のお浸しにデザートに林檎を入れた」
「主食は御飯ですね」
「そうです、如何でしょうか」
「和食ですね」
 先生は日笠さんのお話を聞いてまずはこう言いました。
「それを僕の為にですか」
「作り過ぎたので」
 それで、というのです。
「先生にもどうかと思いまして」
「僕が召し上がって宜しいのですね」
「是非」
「それではお言葉に甘えまして」
 先生は日笠さんに応えてでした、そのうえで。
 そのお弁当を頂いて食べます、そうして一緒に食べている日笠さんに対してにこにことしてお話しました。
「美味しいです」
「それは何よりです」
「確かに。イギリスのお料理と比べて」
「カロリーが少なくてですね」
「お野菜も多くて」
 それで、というのです。
「ヘルシーですね
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