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ヴォルデモート卿の相棒
ハロウィーン
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イは頭を下げた。プライドの高いマルフォイのその行動にクレスは内心驚いたが、すぐにあっけらかんと告げる。

「まあ気にすんな。俺らはまだガキだ、間違うことだってあるさ」

ニヤリと笑って、クレスは階段を上っていった。
いかにも温室育ちな奴だが名家の次期当主としての矜持はあるみたいだな、と考えながら。






ハロウィーンの朝、ホグワーツの生徒はパンプキンパイを焼く美味しそうな匂いで目を覚ました。
また、「妖精の魔法」の授業でフリットウィック先生が、そろそろ物を飛ばす練習を始めさせた。
既に修得しているクレス(有力な家系は11歳になる前に杖を持つことや保護者の監督のもと魔法の練習することが許されている。まあほとんどの家系は11歳になってから持たせているのだが)は冷めていたが、グリフィンドール生の大半は大喜びした。ずっと待ち望んでいたようだ。。
先生は生徒を二人ずつ組ませて練習させた。
クレスはネビル、ハリーはシェーマスと組んだ。しかしロンは、なんと、ハーマイオニーが組むことになった。ハリーが箒を受け取ってからも、ハーマイオニーは一度もクレス達と口をきいていなかった。

「ありゃりゃ、御愁傷様。じゃネビル、やってみろ」
「う、うん。……クレスは?」
「俺はもうできるから見学しとく」

生徒達は熱心に取り組んだがこれがなかなか上手くいかない。ネビルはちょいちょいクレスが助言してくれるものの、まるで上達していなかった。
……というかぶっちゃけ、クレスの教え方が下手なのである。例を上げると、

「だーかーらー、杖の振り方は最初らへんは小さく、だんだん大きく、だ」
「小さくとか大きくって!何?」
「匙加減は……まあ勘でやれ、何回かやりゃ多分できる」

クレスは多分、教師にはなれそうにない。



「ウィンガディアム レビオ〜サ!」

長い腕を風車のように振り回してロンが叫んでいる。浮かせるべき羽は微動だにしていない。ハーマイオニーはは刺のある声調で間違いを指摘する。

「杖の振り方が全然違うわ。それに呪文も間違ってるわね。正しくはウィン・ガ〜・ディアム・レヴィ・オ〜サよ」
「そんなによくご存知なら、君がやってみろよ」

ロンの怒鳴り声をスルーし、ハーマイオニーはガウンの袖をまくり上げて杖を振り、呪文を唱えた。

「ウィンガ〜ディアムレヴィオ〜サ!」

羽は机を離れ、頭上1・2メートルまで浮かび上がった。

「オーッ、よくできました!皆さん、見てください。グレンジャーさんがやりました!」

先生やグリフィンドール生の多くは拍手していたが、クレスはやや呆れた目で、ロンはこの上ないほどしかめっ面で、ハリーはその様子を同情するように見ていた。




「だから誰だってあい
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