第2巻
静乃の部屋×謎の威力偵察者
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ラーリに乗ってから、ゲートを開けてもらいそのまま発進した。電気自動車なので、エンジン音はカットしてある。今が夜だというので、沙紀は助手席にいるが土産をどうするかで話し合っていると、《救世主》独特の気配を感じた俺はすぐに沙紀に言ってから空間切断で亀田公園に向かう。
「ゼロ、芝田公園に人はいるよな?」
『おります。それも亜鐘学園の実戦部隊の人のようですが、敵は一人』
「こちらも確認しました、ただちに急行して下さい!」
そうして車は芝田公園に到着してから、車を駐車と一応沙紀にここにいさせてから公園内に入る。するとそこは、あちこちの地面が抉れて子供達が遊ぶ器具のほとんどが壊されていた。そして俺には分かる、通力と魔力と殺気の気配を。これは《救世主》同士の戦いの後となっていた。
「お前ら、これは何だ!《救世主》同士の私闘は禁止されているはずだぞ!」
「あ、灰村特別顧問!来てくれたのか!」
彼の周囲には二人の男子生徒が倒れていて、意識を失っていた。二人とも実戦部隊の予備隊員で、亀吉と同じ二年生だ。亀吉はその二人を庇いながら、敵と対するように何者かと向かい合っていたので、俺がその間に入る。レーシング用のヘルメットを被り、見た目は男のように見えるが心眼から見たら女。胸をコルセットか何か巻いているんだろうけど、これがあのエドワードが言っていた威力偵察なのかもしれない。敵の通力の輝きは、エメラルドのような緑で強者のように見える。ここにいる二年では敵わないと思った。
「で、何でこんな事になった?」
《救世主》同士の私闘はコイツらも充分知っているはずだが、敵はまるで知らないかのように襲ってきたのか。亀吉は緊張した面持ちで理由を告げると、亀吉達はここで新たな必殺技を編み出すために毎晩この公園で秘密特訓していたと言うとハリセン一発。こんな街中で源祖の業を使うなという説教の後、ヘルメット女がいきなり襲ってきて、学校で一番強い奴を呼ばないと許さねえと脅してきた時点で女だとバレているらしいな。
「全く、それだったら説教+石動先輩を呼び出せばよかったものを」
「無理難題言うな!石動先輩に泣き入れるとか怖すぎだろうが!」
「だったら実戦部隊特別顧問である俺に電話の一報ぐらい下さいよ。それとここは俺に任して、意識ない二人を担いで逃げて下さいな」
そう言う事で、ここは俺が相手をする事になった。亀吉は二人を担いで、行ったがこれはあとで報告しないとな。で、俺は量子変換機で一瞬にして黒の戦闘服姿となってからいつもの徒手空拳の構えを取る。
「誰だか知らんが、ここを荒らさせる訳にはいかない。どうせお前はイギリス本部長からの指令により、威力偵
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ