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Fate/stay night 戦いのはてに残るもの
彼等の戦いのはて
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ない欠陥品。
そんな聖杯に、誰かの願いを聞かせる訳にはいかない。
結果的に、聖杯破壊の判断は正しかったと思う。あの大火災は、どう考えても予想外のハプニングであり、全て衛宮切嗣のせいとは言えないだろう。
しかしマスター達が、血眼になって求めた聖杯があんな欠陥品。そんな物の為に、散っていったマスターやサーヴァント達の戦いに、結局何の意味があったのだろうか?
「っと、こんなこと考えてても仕方ない」
所詮は、物語の話だから深く考えたところで意味はない。特に、やることもなくなったな。仕事もないし、読む小説も漫画もゲームもなくなった。今から何をしよう?
「暇みたいだね」
何だ? 突然男の声が聞こえた。しかし周りには、俺以外に誰もいない。
「誰だ?」
自身の刀の柄に手を置き、何者かに尋ねる。しかし声から察するに若い男の声だなこれは。
「暇なら、連れて行ってあげよう。その世界に」
「何を言って……っ!」
何だ!? 頭が痛い。それに目の前が、真っ白になって……いく……そこで俺は意識を失い倒れた。
あれから何分たったか分からないが、目が覚めると俺は知らない場所にいた。
「……此所は、何処だ?」
目の前に広がる光景は、只真っ白い空に白い地面。まさか、この前殺したマフィアの残党に捕まったか? だがそれなら、こんな所に連れてこずにすぐ殺されてるか。 ……なら此所は一体何処だ?
「驚いているようだね」
声が聞こえ、刀の柄に手を置き振り返ると……其所には、白い服を着た青髪の青年が立っていた。
「誰だと言われてもね。まあ簡単に言えば、平行世界を管理する管理者の一人だよ。だからそんなに殺気を出さないで」
平行世界。幾つもの選択などによって、枝分かれする世界のことか。
「その管理者が、傭兵の俺に何か用か?」
青年を睨みながら問う。警戒は勿論緩めないが、いかせん、ふざけた態度をしてるがコイツには何故か隙が全くない。
「君が暇そうにしてたからさ。でものは相談何だけど、他世界に行ってみないかい?」
「ほう、……いいだろう。行ってやる」
丁度暇だったし、仕事の依頼も特に何もなかったからな。
「へえ、何か聞かれると思ったんだけど予想外だよ。じゃあ、行く世界はFate/zeroの世界でいいかい?」
コイツ、俺がFate/zeroを見ていたのを、知っていたようだな。まさか狙って言ったのだろうか? ……だが思い通りにはならんよ。
「いや、Fate/stay nightの世界に行かせてくれ」
「へえ意外だな。理由を聞かせてもらえないかい?」
予想外だったのか、青年は驚いたような表情で俺に聞いてきた。
「確かに、Fate/zeroの世界に行
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