7話 「行雲流水」
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寂の後、自分が完全に後れを取ったことを認めたファーブルは槍を落とす。カラン、と渇いた音が鍛錬場に響いた。
「負けました。……これで12戦全敗です。まさか細剣の腕まで立つとは、貴方には驚かされっぱなしです」
「あの遠距離刺突から更に攻撃を重ねるまでは良い選択だった。だが距離があるからと油断したな」
「いい勉強になりましたよ……ありがとうございました」
ファーブルは手合せ終了の挨拶をし、ブラッドもそれに応えるように剣を構えて礼のポーズをとった。
その様子を見ていたカナリアは、ぽつりと呟く。
「やっぱり近接武器は間合いがどうとか面倒ですねぇ。携行砲でてっとり早く吹き飛ばした方が楽だし気持ちいいのに……」
後にその考えが「トリガーハッピー」と呼ばれることを知るのは、また先の話。
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