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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0921話
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 コーネリアとアウルの実弾を使った模擬戦から10日程。
 色々な意味で長くなっていた鼻や高くなっていたプライドを叩き折られたアウルは、以前より少しだが慎重になったような気がする。
 ……これがあくまでも少しな辺り、アウルがアウルたる由縁なのだろう。
 コーネリアのラピエサージュと、アウルのシャドウ。開発された順番で言えば、圧倒的にシャドウの方が上だが、そもそもラピエサージュはレモンが作ったコスト度外視に近いカスタム機で、シャドウは幾らカスタム機並のコストがあるとは言っても所詮は量産機だ。
 更にシャドウミラーの幹部用の機体……しかも実働班を率いるコーネリアの機体という事で、ラピエサージュは細かな改造がされ続けている。
 特に動力炉は当然ブラックホールエンジンであり、量産機という関係で簡易化されているシャドウのブラックホールエンジンとは違ってカスタム仕様と言ってもいい。この辺は純粋にニーズヘッグで得た技術が流用されている形だ。テスラ・ドライブにしてもフィリオが作った特別製の物に変えられているし、動力がブラックホールエンジンになった影響で各種ビーム兵器の出力も上がっている。
 それにシャドウミラーの機体としては珍しくミサイルの類を装備しているラピエサージュだが、ミサイルの威力も以前と比べると飛躍的に上がっている。
 武器の威力だけでは無く、パーツも常により高性能な物へと代わっている以上、運動性能、機動性、防御力、パイロットの技量に対する追従性や細かな操作等々も含め、あらゆる面で最初にラピエサージュがロールアウトした時とは比べものにならない。
 そんなラピエサージュと比べると、アウルの機体は一応人間が乗っているという事でカスタム化されてはいるが、それは通常のシャドウと比べても誤差の範囲内だろう。
 ただでさえ操縦技術では天と地程の差があるのに、機体の性能が圧倒的である以上は手足が出る筈も無く、圧倒的な恐怖と共に蹂躙される事になった。
 ……まぁ、ダークブレインとかネオ・グランゾンと戦うよりはまだマシだとは思うが。
 ともあれ、死の恐怖を感じながらシャドウも大破に近い状態になり、ようやく模擬戦は終了した。
 正直な話、あそこまで機体を破壊しながらコックピットブロックには殆ど損傷がなかったのは、実働班を率いるコーネリアの技量ならではだったな。
 模擬戦が終了してコックピットから出てきたアウルは、文字通りの意味で絶望を見たといった表情を浮かべていた。
 そして、ある意味でもっと悲惨だったのはスティングだろう。
 戦いの結果が見えている状態で、コーネリアと戦う事になってしまったのだから。
 本来であればスティングはこの戦いを経験する必要はなかった。だが死線を潜っているのといないのとでは、パイロットの技量以上の何かに関わってくる。
 それは
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