マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0921話
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装備だ。その性能が上がるとなると、それは迂闊に聞き流せる話ではない。
だが、問題もある。
「ブラックホールエンジンに組み込むグレイ・イレブンはどうなる? 具体的に言えば消耗品の類か? それとも……」
1度の戦闘で交換しなければならないような消耗品の類であった場合、幾ら何でもブラックホールエンジンに対する搭載を許可する訳にはいかない。
いや、実験的な意味でなら問題無いが、本格的な運用はまず無理だろう。
そもそも、G元素はBETAがいないと生成出来ず、更にマブラヴ世界の地球にあるハイヴを俺達は攻略しようとしているのだから。
だが……
『安心して、後者よ。永遠に……とまではいかないけど、理論上だと数年単位で大丈夫な筈よ』
レモンが笑みを浮かべてそう告げてくる。
なるほど、それなら問題無いか。
消耗品の類ではないとなれば、地球にあるハイヴから得られるG元素だけでも相応に保つだろうし、最悪月や火星のハイヴという場所もある。
「それはいい感じだな。で、今回の連絡はグレイ・イレブンについてだけか?」
『いいえ、当然他にも解明されたわ。ただ……そうね、まずはグレイ・ナイン。これに関しては室温以上で超伝導が可能という特性を持つわ。確かに珍しいけど、グレイ・イレブンのように私達の機体に対して使えそうって訳じゃないわね。ただ、夕呼からこのグレイ・ナインについて融通して貰えないかという相談が来てるわ』
「その辺に関しては、少し後回しだな」
さすがにそう簡単にG元素を譲るような事は出来ない。
日本と何らかの折衝が必要になるだろう。
その辺はエザリアやレオン任せだな。
『そして、これが最後の報告にして、最大の報告なんだけど……』
何故か口にするのを躊躇うレモン。
何か不味い出来事でもあったのか?
そうも思ったが、通信を送ってきた時のレモンの表情を見る限りではそんな感じはしなかい。
となると……何だ?
そんな俺の内心の疑問に答えるように、レモンは口を開く。
『グレイ・シックス。……これは、もしかしたら私達シャドウミラーが抱える最大にして致命的な欠点を解決出来るかもしれない可能性を持っているわ』
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