マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0921話
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根性というものだったり、あるいは火事場の馬鹿力というものだったり、極限状態に無意識に起こせる行動であったり。
それらを考えると、やはりスティングにも死の恐怖というものを味わって貰った方がいいとなった訳だ。
アウルとコーネリアの戦いを見た後での戦いだったのだから、スティングの恐怖はアウルをも上回っただろう。
ともあれ、色々な意味で2人にとっては地獄としかいえない戦いが終わってから10日程も経つと、ようやく2人も調子を取り戻してきている。
イザークからの報告によると、最近では夜にうなされる事もなくなってきたらしいからな。
ハイヴの方も今は国連で調整中なので、こちらからは特に何とも出来ない。
そんな、ある種膠着状態にある中、俺はホワイトスターの家の中で報告書を読んでいた。
内容としては、マブラヴ世界との貿易に関して。
先週BETAの死骸をどこの国がどのくらい持ってきたか。あるいはそれを利用しての資源の類をどれだけ希望したのか。更にはシャドウミラーを経由して各世界からどれだけの食料や生活物資、各種兵器を輸入したのか。そういった内容だ。
「相変わらずガン・ルゥとリニアガン・タンクの人気は凄まじいな」
マシンガンとキャノン砲が固定装備としてあり、シャドウミラーの技術班が行った改造により大量のミサイルポッドを増設されたガン・ルゥは、一瞬の火力という意味ではリニアガン・タンクをも上回る。
その割に小型で戦術機とは違って高い適性を必要とせず、値段的にもそれ程高くない。機動力に関してもある程度ある。……まぁ、その分完全に遠距離攻撃用兵器で、BETAに接近されれば逃げる事しか出来ないといった欠点もあるが。
だが、このガン・ルゥで最近大きな話の進展があった。
今まではガン・ルゥを動かすにはサクラダイトを原料としたコアルミナスとエナジーフィラーが必要だった。だがSEED世界、ネギま世界のバッテリー技術を導入した事により、KMFに対しての流用が可能になったのだ。
正確には流用というよりは代替というのが正しいか。
ともあれ、エナジーフィラーを使うよりは若干性能が落ちるが、それでもサクラダイトでなくてもバッテリー技術でKMFを動かせるというのは、色々と画期的だろう。
これを発明したのは、マブラヴ世界第1位の国力を持つアメリカ……ではなく、第2位の国力を持っており、俺達シャドウミラーと深い関係を持つオーストラリアでもなく、第3位の国力を持っている日本でもなく……イギリス。
正直、これは驚いた。
確かにイギリスとの貿易は行われており、相応にシャドウミラー経由で色々と輸入していたりはした。だがシャドウミラーとしては、今までそれ程強く関わってきた国ではないのだ。
それだけに、ガン・ルゥをバッテリーで動かしたというのに
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