第四十六話
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。これなら、もうちょっと頑張れそうね。
「それで、何を悩んでるんだ?そこにあるのは、今日の結果と明日以降の予定みたいだけど」
「ええ。・・・ちょっと、ね」
「もしかして、本選へ行ける人間の数が足りなかったか?」
「そうじゃないわ。むしろ、例年に比べたらかなり多いくらい」
「じゃあ、どうしたんだ?」
あっさりと尋ねてくる彼が、不思議なくらい頼りになる。呪校戦が始まる前、誰からの相談でも完全に対応して見せて、皆の実力が上がったからかしら。聞けば、なんでも何とかしてくれそうにすら思えてしまう。
「そう、ね・・・ちょっと話してもいいかしら?愚痴みたいなものだけれど」
「どうぞどうぞ。一応、そう言うのを聞くのも仕事に含まれてるらしいからな」
「じゃあ遠慮なく聞かせてもらうけど・・・このまま行って、いいと思う?」
私の質問に、彼は首をかしげた。確かに説明が足りなかったかもしれないわね。
でも、彼がこのことに気づいてないわけがないんだけど・・・
「えっと、ね。呪校戦の参加種目、零厘では本人の希望を最優先することにしているの」
「ああ、そういやそうらしいな。俺は強制がかかってるから、覚えてなかった」
それさえなければもっとポイント稼げてたかもなぁって思ったけど、すぐに思い直す。それがなかったら、彼は参加してなかった可能性の方が高いわね。それがたった一種目だけであっても、それ以外の時間をサポートに回ってくれるって話だから大分感謝しないといけない。たまに疲れさせられるから絶対に口には出さないけど。
「じゃあつまり、こういうことか?本人にとって一番向いてる種目に参加させるべきなんじゃないかって?」
「そうなのよねぇ・・・本人たちの了承させあれば、選手の交代もできるわけだし」
明日の朝までに提出すれば、それは受理されて正式に選手交代になる。それに、ポイント云々の話以前の問題としてこの呪校戦はいろんな人が見に来る。そこで才能を見いだされて高校卒業後だったり大学卒業後だったりの就職先が得られることもあるイベントなのよね、これって。
だから、そういう意味では出来る限り向いてる種目に出てもらうのはお互いにとって利益がある話なんだけど・・・
「そんなことをするくらいなら、もとから参加種目をこっちで決めればいい話だしな」
「そう、そのとおりね。そもそも、呪校戦への参加を申し込み制にさせる必要もなかった」
「それでも、そうした理由は?」
あぁ・・・これ、分かってるんだろうなぁ。一応学校の職員だから、誰かから聞いたのかしら?だとたら、言わされるのはちょっと恥ずかしいんだけど・・・
「ちゃんと皆に、楽しんでほしかったからよ」
だから、今年は全体的に募集性にした。もちろん、希望者がかぶりすぎて
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