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英雄は誰がために立つ
Life10 聖書の子らの新たなる道 −禍の団、強襲−
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か?アザゼル」

 サーゼクスの言葉に深い溜息を吐いたアザゼル。

 「・・・・たくっ、現魔王は甘い奴ばっかだな・・・だが、筋は一応通ってるからいんじゃねぇのか?・・・但し!」
 「解っている。厳重な拘束をした上でだろう?セラフォルーもそれで構わないね?」
 「うん・・・・・・ありがとう☆サーゼクスちゃん!」

 ――――と言う形で纏まった様で、セラフォルーがアザゼルの立会いの下、カテレアを拘束していく。
 そこで、先程の攻撃後も戦闘を再開している幻想殺しへ顔を向けるアザゼル。

 「――――にしても幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)だと?野郎はマジで何もんなんだ?」

 遠目から見て戦況は極めて優勢だ。先の大ダメージによる負傷により、防戦一方に陥っているヴァ―リの姿を捉えることが出来た。

 アザゼルは本物のジークフリートに会った事が有る訳ではないが、その子孫なら知っていた。
 そして、幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)の所持者はその子孫であり、教会内の人間であることも確認している。今は知らないが。

 「これが終わったら、奴に説明してもらう必要があるな」

 などと呟きながら、歴代最強と言われていた現白龍皇が徐々にボロボロになる姿を、哀愁を漂わせながら静かに見守っていた。


 −Interlude−


 そんなかの地の様子を、結界外から監視している存在がいる。
 その人物は、三大勢力の軍勢たちからも視認されない位置に居た。

 服装を見る限り、所在地不明のある屋敷にてレヴェルからキャスターと呼ばれていた魔術師だ。

 「―――ふむ、状況は劣勢。魔王の一人は拘束され、白き龍は押されている。そして、僕のゴーレムたちも攻略されつつあるか・・・。それにしてもあの魔術師は規格外だな・・・・・・と言うか、若しかすれば炉心に使えないだろうか?試してみる価値もあるし、此処は一石二鳥と行こうか。出番だバーサーカー。この状況は文字通り君の好み(・・)だろう?見事ひっくり返せるならひっくり返すんだね。そこに興味は無いが・・・レヴェルに念話を送っておこう。アサシンの中の一体(・・・・)を借りられないかと」

 などと思考しながら、戦場の中心に今宵最大のバーサーカー(爆弾)を落とすのだった。


 −Interlude−


 「ハァアア!」
 「ふん!」

 ゼノヴィアと祐斗の得物が、巨大なゴーレムの関節部を切り裂いた。
 如何やらこの巨大ゴーレム、動くときに関節部分が僅かに強度が薄まるようで、強い斬撃を連続で叩きこめば切り倒せるようだ。

 それに加え、2人が巨大ゴーレムに集注しやすい様、朱乃と小猫が小さいゴーレム及び敵魔術師を屠り、アーシアが回復による後方支援と言う陣形で戦況
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