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英雄は誰がために立つ
Life10 聖書の子らの新たなる道 −禍の団、強襲−
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だ。

 ギャスパーの神器(セイクリッド・ギア)停止世界の邪眼(フォービトゥン・バロール・ビュー)の効果から駒王学園とその周辺は完全解放さたので、職員会議室に残っていたソーナにアーシアに朱乃に小猫の内の眷族3人は、サーゼクスの頼みによりゼノヴィアと祐斗の戦線に加わった所だった。因みに、残ったソーナは微力ながら結界維持の手伝いに回っている。

 幻想殺しの言葉に思うところもあったが、直に全員言われたとおり一時引く眷属ら。
 そして――――。

 『幻想大剣(バル)――――』

 そして、龍殺しの宝具(伝説)が解放される。

 『――――天魔失墜ッ(ムンク)!!』

 幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)

 ニーベルンゲンの唄に登場する悪龍ファーブニールを討取った龍殺しの騎士、ジークフリートの伝説の剣。

 それがヴァ―リに直撃した瞬間、黄昏の光が解放されると同時にその下に居たゴーレム及び敵魔術師たちの半分程をも巻き込む位の広範囲の剣気に包み込まれた。

 「ぐっがぁぁぁぁああああああああ!!!」

 その威力を一番モロに喰らったヴァ―リは文字通り、天から地に失墜した。

 ふぅと、ため息をつく幻想殺しが地に着いたと同時に、黄昏の光が晴れて巻き添えで飲み込まれたゴーレム及び敵魔術師のいた校庭には、巨大なクレーターが出来ていた。

 そんな戦況とは他所に、カテレアVSアザゼルとの戦いに先程の威力の余波を受けて、自爆されまいと自分の右腕を敢えて切り捨ててから左腕から出現させた光の槍をカテレアに当てた部分がずれてしまい、事前にレヴェルから受け取っていた護符などの効果にもより消滅を待逃れたカテレア。
 しかし、ダメージが大きいのは他ならなかったために、カテレア・レヴィアタンは意識を手放して崩れ去った。

 「っ!トドメ指すか・・・」

 自分で切り捨てた右腕の痛みを瞬時にねじ伏せると共に、左の掌から光の槍を創り出して振り上げる。しかし、そこで・・・。

 「待って、アザゼル!」

 倒れたカテレアを庇う様に、アザゼルの前に現れたセラフォルー。

 「何の真似だ?レヴィアタン」
 「お願い!殺さないであげて!私がカテレアちゃんを説得して見せるから!!」

 涙を流しながら必死に訴えるセラフォルー。

 「・・・・・・説得つったって、如何する「それには私も協力するよ」ふぅー、お前もかサーゼクス?」

 上から声がするので見上げると、結界を維持しながら此方に顔を向けるサーゼクスの姿があった。

 「――――とは言っても、それだけでは我ら側の政府も納得しないだろう。それ故、渦の団(カオス・ブリゲード)に関わる尋問を最優先に行いながらならば、何とかなると思う。それで如何だろう
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