Life10 聖書の子らの新たなる道 −禍の団、強襲−
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、誰が信用する者か!』
そしてまた銃弾がヴァ―リに向かって行く。しかし・・・。
「なっ、めるな!!」
吐血しながら体勢を戻しつつ、銃弾の射線上に何重もの魔術による防御障壁を展開しそれを防ぐ。
「何度も同じ攻撃が俺に通じると思ってるのか!幻想殺し!」
結界外に出るつもりなのか、障壁を展開しながら飛び上がるヴァ―リ。
『そうだろうな』
「!?」
変声機による声がスピーカからでは無く、近く―――いや、真横から聞こえて来たので驚くヴァ―リ。
そこには何と、結界外のビルの屋上に居た筈の幻想殺しが、人ならざる者が造ったとしか思えない程の華麗さと重厚さを誇っている大剣を構えていた。
士郎はヴァ―リに銃弾を放つと同時にその場を瞬時に跳躍しつつ、破魔の紅薔薇を投影して結界に人1人は入れるような穴を空けて、こうして結界内に侵入していたのだ。
因みに、直に破魔の紅薔薇は消してから大剣型の宝具を投影した。
ヴァ―リは疑問が先に頭を過ぎったが、その疑問を瞬時にねじ伏せると共に、体を捻り防御態勢を取ろうとした。
何故ならその大剣から、恐怖を感じたからに他ならない。
この距離では回避は間に合わない。その選択は見事と言えるだろう。しかしながら仕込みは既に済まされていた。
『壊れる幻想』
「がはっ!?」
防御するために折角体を捻り、上半身だけでも幻想殺しと向き合い防御障壁も展開したと言うのに、突飛過ぎる予測不能な右肩辺りからの小さい爆発の衝撃により、体勢が元に戻ってしまった。
一方、幻想殺し――――士郎の方は、計算通り予測通りだった。
先の爆発は、イリナが所持していた擬態の聖剣を投影して真名解放させたものを以前ヴァ―リが突如の訪問をした当日、肌の色に擬態させた欠片を付けて仕込んでいた。
それを先の様に爆発させたと言う寸法だ。爆発の威力の低さは内包されている神秘度の低さが理由として挙げられる。
だがしかし、何時の間に士郎がイリナの持っていた武器を解析して剣の丘に突き刺していたかと言うと、以前の路上でバルパー・ガリレイと共に居たフリードと戦ってから逃げる時に後を追って行った3人の内のイリナが武器を持っていたので、すれ違う時にチャッカリ解析していたのだ。
閑話休題。
士郎の思い描いた通りの展開だった。そして何時かの平行世界にて、彼の者の動きを垣間見ているので剣の真名解放前に経験憑依は済んでいた。
『校舎側まで退いていろ、眷属らっ!!巻き込みかねん!』
『!?』
士郎が、ゴーレムや敵魔術師と戦っているゼノヴィアたちに向かって叫ん
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