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英雄は誰がために立つ
Life10 聖書の子らの新たなる道 −禍の団、強襲−
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造で出来ている。
 そして、中間部が本命。白龍皇対策として、名も無き聖剣の欠片と名も無き龍殺しの矛の欠片をこれまたある伝手で入所加工して組合わせた特製弾丸。

 銃弾は障壁やを貫通時に当たり、突きった時には役目を終えたかのように凹んでおり、最後の本命が確実に標的へのダメージを負わせると言う寸法だ。
 しかし、それ故に銃弾自体としてのダメージは小さく何発喰らっても出血は少なめだ。

 こんな様々に歪んだ事実や、天使、神、悪魔、ドラゴンが珍しくも無く入り混じる平行世界の一つだ。
 やり様によっては、手に入れられるものもあると言う事だ。

 閑話休題。

 目の前で何処かから、一方的に蹂躙されていく白龍皇の姿に、一誠とリアスの2人は困惑を強める。

 「何が・・・一体、何が起きてるの!」
 「アイツがこうも一方的に・・・」

 見えざる敵から攻撃を直も受け続けているヴァ―リ。

 「がっ・・・ごっ・・・ぐっ――――」
 『ヴァ―リ、お前が受けているそれは銃弾と言う奴だ。それに、射線上の先を見てみろ!奴だ!』

 ヴァ―リは喰らい続けながらも、眼を魔術で強化してアルビオンに言われるがまま、射線上を見る。そこで―――。

 (幻想殺、がっ!)

 またしても崩れ去るヴァ―リ。
 だが確かに視界内に捉えた。
 結界外のとあるビルの屋上から、大型スナイパーライフルを構えてこちらをスコープ越しから見ている。赤い外套に赤いローブ、骨の仮面で目元から鼻先まで覆っていた怪人を。

 ガガ・・ザザ―――。

 そんな時、校内の放送機器であるスピーカから雑音がした。そして――――。

 『いいざまだな、白龍皇』

 スピーカから幻想殺しである士郎が、何時もの様に声音を機械で変えた声でヴァ―リに吐き捨てて来た。

 「きさ、ぐっ!?」

 またしても躱せずに銃弾を受けるヴァ―リ。

 『禍の団(カオス・ブリゲード)と言うテロ組織に、貴様の和平とはかけ離れた主義思想。これだけ揃っていたからな、貴様が裏切るのは理解していた。故に、サーゼクス閣下からの出席の頼みも断り、会談開始からほぼずっと結界外(此処)で貴様を狙っていたんだ。アザゼル総督殿には悪かったが、誰かに攻撃を当てないと裏切りの証明にならなかったから見逃したがな』
 「そう言う事だったのか」

 今の説明を結界維持をしていた内の一人であるサーゼクスは、漸く納得した顔をする。

 『サーゼクス閣下並びにミカエル様。結界外から穴を空けといて何ですが、結界維持をお願いします。こいつは私が仕留めますので。それ以前に、処刑して構いませんよね?』
 「ああ、構わない。責任は私が持とう」
 『有り難う御座います。――――と言う事だ。貴様のような人種
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