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英雄は誰がために立つ
Life10 聖書の子らの新たなる道 −禍の団、強襲−
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にゼノヴィアと祐斗は、サーゼクスの頼みにより魔術師の掃討に来ていた。何とも言えない感情を心中に残したまま。

 祐斗&ゼノヴィアVS敵魔術師の集団との戦況は、2人が圧倒的有利だった。
 祐斗の聖魔剣が敵魔術師の防御障壁ごと切り払い、ゼノヴィアはデュランダルで校庭の地面ごと敵魔術師たちを無茶苦茶に薙ぎ払っていた。

 そこに・・・。

 「な、なんだ!?地面から・・・」

 校庭の地面が所々に突然盛り上がったと思ったら、地底の岩などで形造られた人型の化け物――――ゴーレムが現れた。
 更に、魔法陣から巨大なゴーレムも現れた。先に出てきた奴らよりは少ないが、屈強で実に防御力のあるだろうと思えるほどだ。さながら小さい巨人か?

 「ゴーレムだと!?」
 「魔術師だけでは心許なくなったのかな?」

 そうして周りを見渡すと意外な事に、敵魔術師達も驚いていた。

 「彼らも知らなかたって、如何いう事だろう?」
 「そんな事は、後で数人生け捕りにして訊問すればいいだけだ、木場!今は、それよりも!」

 デュランダルを片手に携えながら、人間サイズのゴーレム共に突貫していくゼノヴィア。
 そして――――。

 「――――ハッァァァ!!」

 デュランダルを覆う聖なる波動を纏わせた斬撃で、周囲の小ゴーレムを蹴散らしていった。

 「切り伏せるだけだ、木場」
 「そうだね、ゼノヴィア」

 ズッン、ズッン。

 2人が息を合わせている間に、巨大なゴーレムの一体が近づいてきた。

 「フン、木偶の坊が!」
 「片付けよう!」

 そうして今度は2人一緒にゴーレムに対して斬撃を放った・・・・・・が。

 ギンッ、ガンッ。

 「「何!?」」

 ゼノヴィアは右肩、祐斗は左脇腹あたりに斬撃を送り込むも、両方ともほんの少し切り傷が出来ただけで弾かれてしまった。

 これをチャンスと思い、敵魔術師達は魔力弾を放ってくるがそれらは簡単に切り捨てられる。
 だがやはり、巨大なゴーレム共の進軍は止まらない。

 「こんな木偶の坊に負けてなんていられない!私が藤村組や藤村家を・・・・・士郎さん達を守るんだ!」
 「そう・・・・・・だね」
 (だけどゼノヴィア、あの人はこの周辺の何処かに居るよ)

 ゼノヴィアと祐斗対頑丈過ぎるゴーレムとの死闘が今此処に、開始された。


 −Interlude−


 同時刻、旧校舎。

 ギャスパーは一誠の激励により自身を叱咤して根性を見せて、なんとか神器(セイクリッド・ギア)の制御を可能にしてこの場を収めた。だが・・・。

 「あら?まだ、時間停止が続いている様だけど?」

 そう、まだ完全に制御できた訳では無いようで、暴走で発生
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