36夫婦喧嘩前編
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白音を賭けたレーティングゲームの当日時刻は11時50分。俺達、ヤマト眷属は俺の部屋に集まっていた。
「相手がグレモリー眷属だとやりずらいんだよな」
グレモリー眷属は五年前に転生悪魔として短い間だったけど仲間として居た場所である。短い間だったけどいくつもの困難を乗り越えてきた仲間達と戦う事になるから思うところもあるにはある
「仕方ありませんわ、リアス様が引かないのは予想はしていましたわ」
確かにレイヴェルの言うとおりだ。リアスがすんなり自分の眷属を手放すとは思ってはいなかった、レナ達は俺の昇格祝いだったから手放したと思うけど今回は違うからな
「「そういえば三日前はどこにいたの、ヤマトお兄ちゃん?」」
三日前には俺といのりの『EGOIST』の二回目のライブがあった。
「三日前か?実はEGOISTのライブの裏方やっているんだよ」
もちろん嘘である、裏方ではなく、俺といのりが『EGOIST』なんだけどね
「「へぇ〜そうなんだ〜」」
そんな事よりもう時間だな
「時間だ飛ぶぞ」
この部屋には今回の為に転送魔法陣が組み込まれていた、12時に飛ぶようにくまれている。魔法陣が起動しヤマト眷属は部屋からどこかに転送された。
◇
「まさかこことは、驚いた」
転送された場所は使い捨て空間なのだが、再現されたのがまた、思い出深き場所だった
「駒王学園………生徒会室」
再現されたのは駒王学園、五年前、グレモリー眷属として通っていた学校、グレモリー眷属としてライザー眷属と非公式レーティングゲームを行った場所、グレモリー眷属として堕天使コカビエルと死闘をした場所、グレモリー眷属として三大勢力トップ会議をした場所、グレモリー眷属としてトップ会議を狙ったテロリストと戦った場所、そして、俺が死んだ場所。いろいろな思い出が詰まってる場所だ
『皆さま。このたびグレモリー家の「レーティングゲーム」の審査員
(アービター)
を担うことになりました、グレモリー家の使用人グレイフィアでごさいます。我が主、サーゼクス・ルシファーの名のもと、この戦いを見守らせていただきます。どうぞ、よろしくお願いします。さっそくですが、今回のバトルフィールドはリアスさまとヤマトさまのご意見を参考にし、リアスさまとヤマトさまが通っていた人間界の学び舎「駒王学園」のレプリカを異空間にご用意いたしました』
一応非公式のレーティングゲームなのだがどのくらいの天使、堕天使、悪魔が見ているのだろうか
『両陣営、移転された先が「本陣」でございます。リアスさまの本陣が旧校舎のオカルト研究部の部室。ヤマトさまの「本陣」は新校舎の生徒会室。「兵士」の方は「プロモーション」する際、相手の「本陣」の周囲まで赴いてください』
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