6話 「ロストメモリーズ」
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年一人の手によって、その組織は一枚岩に纏め上げられている。
その少年は紛れもなく組織代表なのだ。
頭を下げ、従うに値すると認めた存在。
故に控える全員が彼に「首を狩って来い」と言われれば風より速く駆け出して首を狩る。
そして、「己の首を括れ」と命じられれば、彼らは喜んでその首を括るだろう。
彼の命令は絶対だ。そして、それは正しい。
そして、その絶対的なまでの忠誠を一手に受ける少年は、振り返った。
「第四都市のアジトへと赴く。情報はつぶさに報告せよ。第3種までの依頼要綱の判断は副統領に移譲する……質問はあるか?」
「いえ」
「ならば、本部は任せたぞ」
たったそれだけの言葉を置いて、少年はつかつかと部屋を後にする。
その腰に銀色に光る美しい装飾の剣と、依頼された任務を携えて。
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